2015年2月25日(水)、ヌメロ ヴェントゥーノ(N°21)が、ミラノファッションウィークで2015-16年秋冬コレクションを発表した。
今シーズンは、くしゃっ、ふわっ、ひらひら……。そんな擬態語で表現するのがぴったりのよう。シワ加工を施したようなくしゃくしゃのウェーブ模様は、煌びやかなゴールドのファブリックから見ることができる。ノースリーブワンピースや膝下丈スカート、ロングコートなど形を変えて登場したが、どのアイテムも光の反射と相まって、ゴージャスなムードを醸し出す。
コレクション全体の中で圧倒的な存在感を放ったのは、プリーツとフリルを組み合わせたワンピース。そこに花弁のようなピースを立体的に張り合わせた、繊細な生地を差し込んだ。胸元を斜めに走るカッティング、足を包み込むようなシルエット、風と共に舞うフリル……。同じ状態を2度と観ることができないような、儚げな表情が心を締め付ける。このデザインは、シフォン素材を用いたり、模様をあしらったりとアレンジを加えて、その後もランウェイを彩った。
また、絵画のようなアイテムにも注目したい。グリーンやブルーで描かれた木々や山々、そこに鳥の刺繍やスパンコールで装飾を施した。上品な膝下丈スカートも、前身頃に大きなポケットのついたフード付きトップスと合わせれば、一気にカジュアルダウン。コントラストで遊ぶコーディネートは、ブランドならではのものだ。
足元はブラックやベージュなど、装いとカラートーンをあわせたショートブーツが彩った。そこにレースのグローブでアクセントを加えれば、エレガントでセンシュアルなルックが完成した。