クリエイティブディレクターのCatherine BrickhillとMarcus ConstableによるHaute(オート)、2回目のコレクションはアンリ・シャリエール(Henri Charrière)の自伝的小説「パピヨン(Papillon)」からインスピレーションを受けた。主人公Papillonは1930年代のパリに生きた若いギャング。無実の訴えむなしく終身刑を言い渡され、 植民地の労働キャンプに送られても、決して自由の精神を失わなかった彼の人生をパワフルなコレクションに落とし込んだ。
カーキやグレイ等ニュートラルなアースカラーに燃えるようなオレンジやエメラルドグリーンが鮮やかにコントラストをなしている。1930年代のパリの熱狂を伝える情熱的なカラーパレットだ。
ラグジュアリーなテーラードのアイテムには着物スリーブのロングのコートでさらりとカジュアルダウン。プリーツやドレープがエレガントなイブニングドレスには、ボリューミーなファーやクールなモッズコートを合わせてカジュアルダウン。レザーに施された1930年代風の幾何学的デザインが、エネルギッシュなモダニティーをリズミカルに表現した。すべてのルックにスタッズが光るエンジニアブーツが合わせられ、迫力あるスタイリングが印象的だった。