99%IS-(ナインティナイン パーセント イズ)の2016春夏ランウェイショーが、2015年10月20日(火)、東京・恵比寿のザ・ガーデンルームにて行われた。スペインのシューズブランドカンペール(CAMPER)とのコラボレーションシューズの発表、また、レディースモデルを初めて起用するなど、ニュースの多いシーズンである。
そんな今季は、過激な映像作品から始まった。パンクファッションに身を包んだ5人組が、チェンソーでジャケットを切り裂き、銃でTシャツを撃ち抜き、しまいには、木箱に洋服を詰め込んで燃やしてしまう。リーダー格である男のジャケットには、今季のテーマ「YORTSED」を用いた「YORTSED from DESTROY」というメッセージが刻まれていた。
この言葉通り、コレクションでは“破壊”が一つのキーワードとなる。ライダースジャケットは、異素材を張り合わせたり、アシンメトリーに別布をつなげたりして、リペアしたような風合いに。レザージャケットやスリムパンツと合わせたのは、ボリューミーなMA-1やパッチワークパーカー、ダメージデニムなどで、パンクスタイルそのものも、ミリタリーやストリートのエッセンスがミックスされ、壊されていく。
ブラックとレッドがキーカラーとなった序盤。スタッズやジップで飾られ、ハードな印象を受けたが、ショーが進むにつれ、ポップなムードを秘めていく。雲や太陽といった天気モチーフの刺繍、らくがき風のペイント、カラフルなテープが現れ、アームラインや胸元などを彩っていく。ウェア同様に、ドローコードでアクティブな要素もプラスされていた。
注目のカンペールとのコラボレーションシューズは、ブーツタイプとプラットフォームスニーカータイプがラインナップ。ワードローブ同様のブラックやレッドをベースにしたものからはじまり、爽やかなホワイトカラーも展開されていた。