ニール バレット(Neil Barrett)の2012年春夏コレクション。今回は自らのアーカイヴに着想を得、ニール バレットを象徴するレザーやテーラードを再解釈し、また彼の先駆的アイディアであるhybrid(ハイブリッド)にフォーカスした。
カラーパレットはミリタリーカラーに加えて、メンズのテーラリングアイテムのベーシックなカラートーン、カーキ、黒、ベージュ、そしてナチュラルホワイト。日本で生まれてイタリアで紡がれた、新開発のソフトストレッチコンパクトコットンが今季の注目素材。
メンズスタイルの代表的な柄であるハウンドトゥース(千鳥格子)、シェブロン(ヘリンボーン)、ブレトンストライプ、プリンス オブ ウェールズ(グレンチェック)は拡大され、分解されることで、クラシカルな雰囲気残しながらコンテンポラリーな柄へと生まれ変わった。
ボリュームをそぎ落とされたタイトなトップスに合わせられたパンツは短くカットされ、裾に向かって極端に細くなる。ブーツとサンダルを組み合わせたハイブリッドシューズでそのシルエットを強調した。レザーバイカージャケットはトレンチコートと、ボンバージャケットはテーラードジャケットと組み合わされ、新たなハイブリッドアイテムが誕生。
服作りへの飽くなき追求心が、ニール バレットのスタイルを今季もさらに前進させた。