ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)は、2016-17年秋冬メンズコレクションをイタリア・ミラノで発表した。
毎シーズン、イタリアンカルチャーを優美に描く、デザイナーのドメニコ・ドルチェとステファノ・ガッバーナ。今季は、60年代にイタリアで製作された西部劇「マカロニ ウェスタン」からインスピレーションを得ている。派手なアクションとバイオレンス…、アメリカ・ハリウッド作品と比べて残るその“イタリアらしさ”は、国を代表する料理“マカロニ(スパゲッティ)”に例えられるほど。
ランウェイでは“イタリアらしく”西部劇の世界を大胆に表現。カウボーイやサボテンは、刺繍にしてスーツやコートにのせた。デニムジャケットとパンツには、真っ赤な薔薇とネコのモチーフも仲間に加えて、華やかに。大きなピストルを中央に配したピーコートには、馬の蹄や昆虫も添えて、遊び心をくすぐっていく。
秋冬シーズンらしいボリュームファーはアイコンルックに。贅沢なガウンコートやロングコートには、相反するようにコンパクトサイズのウェアを差し込んだ。レギンスのようなフィットパンツとの対峙は面白く、また、ボリュームパンツと大きく襟ぐりのあいたニットとのマッチも個性的だ。また、総柄シャツは、ジャケットから襟を出してワイルドに着こなし、イタリアンマフィアのようなスタイルに。
ショーでは、2016年春夏ウィメンズコレクション同様に、セルフィ動画の演出を起用し、モデルたちはiPadを片手にウォーキングを披露した。恒例のラストは、「パジャマ」ルックで闊歩。爽快なパフォーマンスとともに、コレクションは幕を閉じた。