ミュラー オブ ヨシオクボ(muller of yoshiokubo)の2016-17年秋冬コレクションが発表された。
テーマは「“Sun and Moon” Barcelona」。旧市街地と新市街地によって構成される、スペイン・バルセロナ。古き良き時代のクラシックな雰囲気と、新時代を感じさせるモダンなムード。2つの要素が交差しながら融合している、街の空気感と風景をファッションを通して伝えている。
街の名物ともいえる、アントニオ・ガウディの建築物。色鮮やかにデコレーションされたグエル公園は、繊細な手作業で仕上げられたジャカード地に、また、地中海をイメージしたともいわれる、流線的な集合住宅カサ・ミラは、あたたかな風合いの刺繍入りファブリックへと形を変えている。また、路地や迷路のような道もテキスタイルに落とし込まれ、まるでバルセロナを一周したかのような気分に浸してくれる。
シルエットは、Iラインが主流。ペイズリー柄のドレスには縦縞を描き、ニットワンピースには大胆なスリットを配して、ロングラインを強調させる。また、ノースリーブドレスに、クロップドパンツやフレアスカートを重ねたり、シャツワンピースに、ストールを巻き付けたりして、スタイリングでも細く長いフォルムを築き上げて。
プレーンな下地には、ディテールで遊びを加えた。発色のよいグリーンのニットは、きゅっとつまんでアシンメトリーなフォルムに。ヘムと袖口には、ニードルパンチを施して、より色濃く。また、タイトスカートは、ジップの内側からプリーツ地をのぞかせて、品よくフェミニティを香らせる。
一方、今シーズンは小物もバラエティ豊かなラインナップ。腕を通して変形できるファーケープや、きゅっとウエストを絞れるレザーベルト、ミュールバウアーとのコラボレーションハットが揃い、より幅広いコーディネートを提供している。