アングラサッド(ANGLASAD)は、シヴァ(SÏVA)とともに2016-17年秋冬コレクションを発表。サウンドパフォーマーの伊東篤宏とmouse on the keysによる生演奏のもと、2016年4月13日(水)、赤坂BLITZでランウェイショーを行った。
アングラサッドの清水護とシヴァの辻輝彦は「SCREAMING SEEN」をキーワードに据えた。それぞれのデザイナーが歩んできたアンダーグラウンドカルチャーのルーツを紐解き、両者が共有・融合することで‟新しい過去”と‟懐かしい未来”を創造する。
ショーは、クロップドパンツとジャケットの組合せから始まり、厚手のコートやカジュアルなデニムを交えて、ラストを飾るクラシカルなスーツスタイルへとつなげる。
ジャケット・シャツ・パンツという男性服定番の‟三種の神器”に、ウィットに富んだアイデアを交えて、オリジナリティをプラスする。テーラードジャケットは、異素材をパッチワークしたり、部分的にレオパード柄を添えたりして表情豊かに。着こなしも大胆で、足首が見えるほど丈短なボトムスから柄タイツをのぞかせたり、逆に裾をソックスで覆ったり…。
また、アウトドアやストリートのエッセンスもキーに。スニーカーブーツやバックパックといった小物、カラーペイントのデニムパンツ、変形させたミリタリージャケットなどの登場がアグレッシブな雰囲気を奏でていく。
一見‟いつも”とは距離を置いているようだが、よく観察すると、不規則な中に規則性が存在する。ジャケットからちらりと顔をだすインナーは、いつもサイドにスリットを入れロング丈に設定。チグハグに見える着こなしも、一部例外はあるものの、ほとんどは同系色でまとめられ、差し色は1~2色に絞って存在をアピールする。洋服におとらずショーも華やか。井浦新や大森南朋、りょうなどがランウェイに登場し、2ブランド合同ショーを盛り上げた。