※右から2人目がコスチューム ナショナルデザイナーのエンニョ・カパサ氏
コスチューム ナショナル(CoSTUME NATIONAL)が、社会福祉法人善光会の事務制服をデザイン提供する。デザイナー エンニョ・カパサ氏の来日に伴い、善光会の運営施設であるサンタフェガーデンヒルズでユニホームの贈呈式が行われた。
昨シーズン、サッカー日本代表長友選手が所属するインテル・ミラノにスーツ(制服)を提供するなど、さまざまなプロジェクトを手掛けるコスチューム ナショナル。2011年9月1日にオープンした複合ビル「CoSTUME NATIONAL Aoyama Complex(通称=CNAC)」では、アート、建築などファッションの枠を超えた提案を目指している。
ファッションで福祉のような社会貢献を、より一層豊かなものに変える一助になればということから今回のデザイン提供が決定。一見「閉鎖された、遅れた業界」という印象を持たれがちな福祉という世界だが、福祉の改革者となるべくこれまでに様々な取り組みを行ってきた善光会と、常に新しい技術や発想を積極的にデザインに取り入れるなどの挑戦を続けてきたエンニョ氏の姿勢とは双方共鳴する部分があった。
左)エンニョ氏からの贈呈式
右)コスチューム ナショナル デザインの制服を着るスタッフ
エンニョ・カパサ氏は今回のユニホーム提供に関して「デザイナーを始めた時期、最初の大切な3年間を日本で過ごし、経験を積みました。その後のコスチュームナショナルの25年の歴史の中でも日本とは常に関わりを持ってきました。制服提供で福祉に関わり、日本へのささやかな恩返し、何かしらの貢献ができたのではないかと嬉しく思います。」と話した。また、贈呈式に伴いエンニョ氏は施設を見学。ファッションとの福祉との関係に関して「ファッションとはかけ離れた業界のようですが、現実的な部分に触れることは重要なことです。」と言及した。
贈呈式では、男性社員、女性社員それぞれ1名がモデルとしてコスチューム ナショナルデザインの制服を着て登場。「細身でスタイリッシュ、仕事もこれまで以上にやる気が沸いてきますね。」と笑顔で感想を語った。