東京銀座開催から始まり、横浜~大阪~岡山~名古屋と全国を巡回した「グレース・ケリー展 ― モナコ公妃が魅せるエレガンス ―」が東京に凱旋。2017年5月10日(水)から21日(日)まで、二子玉川ライズの「 iTSCOM STUDIO & HALL」で開催される。
オスカー女優からプリンセスへと変身を遂げたグレース・ケリー。オードリー・ヘップバーンなどと同時期に活躍し、知性と洗練を感じさせる美貌を武器に、ハリウッドで一世を風靡。また、ファッション・アイコンとしても注目された彼女のスタイルは「クール・ビューティ」と称され、女優として人気、実力ともに絶大な支持を得ていた。
そんなグレースはカンヌ映画祭中に知り合ったモナコ公国の王子・レニエ3世と恋に落ちることになる。彼女は、公妃となるためにキャリアを捨て、結婚への道を選んだ。結婚式は「現代のおとぎ話」とも言われ、実況中継されるほど。3000万人以上が彼女のウェディングを見守ったという。
本展では、ドレスやバッグなど、華やかな洋服ほかのアイテムを一堂に展示し、多くの人々を魅了した彼女の人生をファッションを通じて探る。
グレース・ケリーの代名詞といえば、エルメスの‟ケリー”バッグ。発売当初は異なる名前がついていたが、彼女が愛用している写真が発表されたことから人気に火がつき、世界的に‟ケリー”と呼ばれるようになったというエピソードもある。会場では、この‟ケリー”バッグをはじめ、グレースが愛用したファッションアイテムを紹介。
26歳の若さでプリンセスとなったグレースは、シャネル(CHANEL)、ディオール(Dior)、イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)といったメゾンブランドを愛した。当時の流行を押さえつつ、上品さを兼ね備えた装いは、公妃にふさわしい華と品がある。
プリンセスを象徴する、何百ものパールをあしらったウェディング・ドレス。アンティークレースが用いられ、繊細ながらも趣深い一着だ。この高貴なドレスが、公室所蔵の映像とともに9月に東京・銀座で日本初公開された。「世紀のウェディング」の豪華さがうかがえるだろう。
どの展示品からも伝わるのは、洗練とエレガンスをまとった公妃の姿。おとぎ話の主人公のように語られることが多い彼女だが、その人生は知られざる葛藤と挑戦の連続であった。ファッションのみならず、本展で語られる、どんなときも真摯に自らの運命と向き合った美しく強い彼女の姿は、多くの女性を勇気づけてくれるに違いない。
【詳細】
日本・モナコ友好10周年記念『グレース・ケリー展』―モナコ公妃が魅せる永遠のエレガンス―
会期:2017年5月10日(水)~21日(日)
時間:日~木 10:00〜19:00、金・土 10:00〜20:00
※最終日は17:00
※最終入場はいずれも閉場の30分前まで
会場:iTSCOM STUDIO & HALL 二子玉川ライズ
入場料:一般1,000円(税込)、大学・高校・中学800円(税込)、小学生以下無料(税込)