サルヴァトーレ フェラガモ(Salvatore Ferragamo)は、2017-18年秋冬メンズコレクションを、イタリア・ミラノで発表。デザイン・ディレクターにギョーム・メイアンを迎え、ブランドの新章をスタートさせた。
初シーズンでは、メンズウェアのシルエットやカラーパレットなどを再考し、都会的でモダンなアプローチを試みた。その中で、2つの主要なシルエットを提案している。
1つ目は細長くすっきりとしたテーラーメイド。コサックジャケット、ウエストベルト付のステンカラーコートなどが挙げられる。2つ目はボリュームがありリラクシングなシルエット。ガウン感覚で羽織れるドロップショルダーのコートや、エッジィなフライトジャケットなど、前者とは対照的なムードだ。
素材使いは抜きん出て巧みで、洗練されたマスキュリンな装いを複雑にする。例えば、カシミアのニットは大胆なパターン構造になっており、なめらかなギャバジンと合わせられている。牛革とコーデュロイがドッキングされたレインコートはテクスチャーの豊かさはもとより、色味も魅力的で、角度によっては黒だけでなく紺色にも見える。
シューズは、トラッドなイタリアンシューズだけでなく、味のあるラウンドトゥのワークブーツが登場している。ラバーのスタッズで周りが囲まれており、積み重なったソールにさらにボリュームが与えられたインパクトのある1足だ。バッグは、内側にファーを配した大容量のレザーバッグ、肩がけができるヒップバッグなど、クリエーションだけでなく機能性にも富んでいる。