ゴーシャ ラブチンスキー(Gosha Rubchinskiy)の2017-18年秋冬コレクションが発表された。
コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)が支援する若手デザイナーとして、2015年春夏コレクションでのパリコレクションデビューからますます注目度を高めるゴーシャ ラブチンスキー。今シーズンからはコム デ ギャルソン直営店での本格展開も始まり、今後さらにその名を日本に轟かせることになると予想される。
毎シーズン、スポーツブランドとコラボレーションを展開してきているが、今回タッグを組むのはアディダス(adidas)。テーマ「フットボール」にちなんだアイテムやモチーフを採用している。ダブルネーム入りのスウェット、ボールを描いたニットなど、非常に大胆な熟し方だ。赤いTシャツには各ブランドのロゴの他に、まるでチーム名をあしらうかのようにロシア語で「フットボール」とある。足元を固めるスニーカーは2種類。レースアップとシームレスな靴下状のスニーカーだ。
スタイリングはというと、まさにスポーツシーンを想起させるものばかり。一方で、それを中和させるテーラードも織り交ぜられている。例えばファーストルックにもあったシャツや、中盤で登場したトラッドなチェック柄のジャケットなどは、ネクタイまで締めたフォーマル風のアレンジだ。スケータースタイルをベースにするスタイルは今シーズンも健在で、緩いデニムパンツ、シャツとブルゾンのルーズな重ね方なども披露している。
テーマに忠実すぎるほどのワードローブは、ブランドの基盤にあるものに溶け合わせられ、ブランドの新たな一歩として刻まれる。あらゆるエッセンスをまとめあげた今シーズンのゴーシャ ラブチンスキー。来シーズンのショーも楽しみになる提案であった。