N°21(ヌメロ ヴェントゥーノ)の2017-18年秋冬ウィメンズコレクションが、ミラノ・ファッションウィーク1日目の2017年2月22日(水)に発表された。
デザイナー・アレッサンドロ デラクアの新しい挑戦を感じた。幾重にも素材を重ね、アシンメトリーにカッティングし、不均衡さを保ちながらレイヤードする。複雑性の中から見出す女性性のようなものが、昨シーズン(まで)は打ち出されていたように感じたが、今季はいい意味でシンプルで潔い。
フェミニニティを象徴するワンピースで直球勝負に出ている。情熱的な赤色、背中をばっくりみせたカッティング、テーマ性のある模様。そこにリボンやプリーツ、フリルといった装飾を飾り、一枚の服地の中にドラマを作っている。
仕上げは、ソックスとサンダルのコンビ。洋服にカラートーンを合わせるのではなく、足元だけで独自の物語を綴る。ヌードカラーのドレスにビビットなソックスを合わせたり、サンダルにビジューをデコレーションしたり……と遊びを交えながら。
また、今季はウエストマークしたスタイリングがムードだ。ワンピースには、大振りなバングル付きベルトがヒットしている。全体的にテイストミックスは控えめで、ストリートに馴染みやすい印象。際立っていたのはラインデザインを用いたスポーティウェアとの融合である。