ミュラー オブ ヨシオクボ(muller of yoshiokubo)2018年春夏コレクションが発表された。これまでマラケシュ、バルセロナと世界の街を着想源にコレクションを展開してきた同ブランド。今季の舞台は、アメリカ・ニューメキシコ州の古都「サンタフェ」だ。独自性を持つ町の空気感と風景をファッションを通して表現した。
強烈な日差しと渇いた空気、砂漠とサボテン。そんな「サンタフェ」の自然の情景から生まれたのは、まるで白砂のような風合いのコットン地を使用したジャケットやワイドパンツ。そして砂漠に映えるサボテンは、グリーンのベアトップワンピースやジャケットに姿を変えた。独特のハリ感があるシルクコットン素材を使用している。
また、そんな荒野の中に育つ鮮やかな草花は、キモノ型ガウンやワイドパンツへ落としこまれた。ブラウンやレッド地に、ホワイトやイエロー、ネイビーの花々が咲き誇っている。リネン地へのプリントと刺繍を組み合わせた立体感が特徴だ。
日干しレンガでできた建築物が立ち並ぶ、赤茶で統一された街並みも「サンタフェ」の魅力。折り重なるレンガのような凹凸感のある素材を使用したトップスのほか、コッパーブラウンやベージュブラウンといったレンガの色合いを引き継いだロングスカートやワンピースが数多く展開されている。
最後に特筆したいのが、今季から誕生したバッグとアクセサリー、そしてスイムウェア。2サイズで展開されるバケツバッグは、ネットやロープをあしらったメンズライクなデザインだ。ナップザックとしても2wayで使用できる。またピアスやリング、バングル、ネックレスといったアクセサリーは、「サンタフェ」らしい無骨なネイティブ・アメリカンのテイストを取り入れた。中でも、ピアスやリングには「サンタフェ」を拠点に活躍した画家、ジョージア・オキーフの横顔が描かれ、ネックレスのデザインは彼女が身に着けたいたジュエリーからインスピレーションを得ている。
「大人のためのスイムウェア」をイメージして作られたという水着コレクション。落ち着いたリゾート感漂う雰囲気と、ビスチェとして洋服の延長のように着こなせる素材使いとデザインが魅力だ。