ジバンシィ(Givenchy)は、クレア・ワイト・ケラー(Clare Waight Keller)を新アーティスティック・ディレクターに迎えて初となる2018年春夏ウィメンズコレクションをフランス・パリで発表。同時にメゾンとしては初の試みとなる、メンズの2018年春夏の新作も披露した。
男女の衣服は互いに寄り添うように作られている。男性服はショルダーラインをストレートにして、一方婦人服はパンッとハリのある肩回りにして、両者の共通点を作り出している。
クレア・ワイト・ケラーが新しく運んできた風ーそれは、母国イギリスのカルチャーである。リカルド・ティッシの作るメンズはストリートの要素が強く、ロゴやモチーフも大胆に使うもの。反して、クレアのメンズ服はテーラードが多く、英国紳士のような知的さが漂っている。
ジャケットやコートを主軸とした新作。ボタン周りには、伝統的な「4G ロゴ」を復活させ、中に着せたシャツにも同じく「4G ロゴ」を総柄として用いた。アウターにはトレンチコートを、足元にはブーツを。ヒールまでレザーで覆われたこのフットウェアは、上品な印象を高めてくれる。
ベースはかっちりとしているが、遊び心は忘れていない。度々登場するスリムなデニムパンツは、色の違うデニムをパッチワークして作った。これを用いてテーラードを着崩す。また、ウィメンズにも見られたカラフルなボーダーTを取り入れたり、レザージャケットの片方のアームだけにポイントカラーを差したり、色遊びも楽しんでいる。