特集展示「『もの』から見える近世江戸のグルメ案内」が、千葉・佐倉の国立歴史民俗博物館で開催される。会期は、2018年1月5日(金)から2月4日(日)まで。
ミシュランガイドで最多の星つきレストラン数を誇るグルメ都市・東京。その東京が「江戸」と呼ばれた江戸時代末期の番付や錦絵には、既に食の名店である料理茶屋(今日の料亭に相当)に関する情報が多く残されている。「江戸のグルメ案内」では、いかに江戸という町が"グルメ・シティ"であったかを番付や錦絵、絵双六などの料理茶屋に関する資料とともに紹介してゆく。
展示のメインともいえる「番付」は、江戸時代の文化の一つ。相撲の番付を模して、様々な事物を格付けすることが流行したという。その中に料理屋番付『八百善御料理献立(やおぜんおりょうりこんだて)』が存在する。これは現代の「ミシュランガイド」のようなもので、当時から人々の「食」への関心が高かったことがうかがえる。
もう一つ、メインの展示となるは、歌川広重が天保後期に描いた錦絵『江戸高名会亭尽(えどこうめいかいていづくし)』だ。名所絵の第一人者である歌川広重が、江戸市中の有名な料理茶屋を描いた揃物で、料理茶屋が当時の名所として認識されていたということがわかる。
今回はこの揃物の中から料理描写が豊かなものを選び、その他の錦絵や、食べ物屋をテーマにした絵双六『新版御府内流行名物案内双六(しんばんごふないりゅうこうめいぶつあんないすごろく)』などとともに、料理茶屋の情報を視覚的に紹介。当時の座敷の様子や庭の豪華さに注目だ。
特集展示「もの」からみる近世「江戸のグルメ案内」
会期:2018年1月5日(金)~2月4日(日)
会場:国立歴史民俗博物館 総合展示 第3展示室 副室
住所:千葉県佐倉市城内町117
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日休館)
開館時間:9:30~16:30(最終入館は16:00まで)
料金:一般 420(350)円 / 高校生・大学生 250(200)円 / 中学生以下無料
※毎週土曜日は高校生入館無料
※()は20名以上団体料金
※障がい者手帳保持者とその付添人は入館無料
【問い合わせ先】
ハローダイヤル
TEL:03-5777-8600(8:00~22:00)