ジュン アシダ(jun ashida)の2012-13年秋冬コレクションが2012年3月16日(金)に、グランドハイアット東京にて発表された。フリンジ付きのシフォンストール"NEWコンパス"をまとったミステリアスな3人のモデルが登場しショーがスタート。ラムのヌバックのスーツはしなやかに体にフィットし、エレガンスを表現。今季は「着る人の魅力を引き出す」というテーマを軸にコレクションを展開した。
デイリーのスタイルは、スポーティな冬のネイビーが、ソフトで暖かな印象だ。カシミアモッサや多様なツイード素材を使用したジャケットは、大きな衿や、ファーが付いた衿や袖がボリューミーだがスタイリッシュで軽やかな印象。シンプルなツーピーススタイルは光沢感やプリントで華やかな印象に仕上げた。白のツーピースは、パウダースノーのように柔らかで暖かな冬を描いた。
スエードとレザーの切り替えとチェックのバイアス使いや、モノトーンのレザー、ヌバック、ツイードをグラフィカルに組み合わせたスタイルは、遊び心溢れるアクティブなスタイルを表現。アシンメトリーに重ねた衿やウエストラインは、カッティングが作るリラックス感と美しいシルエットをさりげないデザインに込め、昼から夜の姿へと変化していく女性を物語る。
ドレスの目玉はカクテルシーンをより自由に彩り、かつ機能的にデザインされたポケット付きのNEWコンパス。そして構築的なドレスはマトラッセ、ジャガードなど表面効果がある素材と、ベルベット、レザーに施した刺繍、ファーが贅沢な立体感をプラスした。シルクマトラッセのカクテルジャケットには立体的な襟元にリボンを飾り、マーメイドラインのロングスカートは女性の体のラインをフィットしフェミニンさを強調。フェミニティに溢れながらユニークでシックなドレスが続々と登場した。
そして、輝き、陰影、透明感と、黒の様々な表情を華麗なイブニングドレスで表現。背中ではフリンジが優雅に揺れ、セパレートの袖がブレスレットのように腕を飾る。スパンコールがきらめくラッセルレースのドレスは大きく開いた胸元にベルベットのリボンとジュエリーが輝き、より一層女性の魅力を引き出している。動くたびに輝き、揺れ、舞う。それはまるでドレスも踊っているかのよう。そしてフィナーレにはゴールドのコルセットがきらめくドレスが登場した。
スポーティ、フェミニン、そしてエレガンスという女性の持ち合わせる要素を、華やかにそして柔らかに表現したコレクションとだった。