2012年3月19日、 ザ ドレス アンド コー ヒデアキ サカグチ(The Dress & Co. HIDEAKI SAKAGUCHI)が2012-13年秋冬メンズコレクションを発表した。メンズラインを展開したのは今季が初。"CLASSICO DI FLONTIA"をテーマに、クラシックなメンズウェアにフェミニンな要素を盛り込んで、クリーンでノーブルなスタイルに再定義した。
ウールのロングコート、編み目の粗いタートルネックやシャツはゆったりとしたシルエットで、そこにコーデュロイのパンツやクラシックなドレスシューズをスタイリングする事でクラシックな印象を与えている。ボトムスをレッグバンドで膝下に固定し、そこからレギンスを覗かせたルックが印象的で、中世ヨーロッパの紳士のスタイルを連想させた。
クラシックブリティッシュを象徴するダークグリーン、ボルドーやベージュなどの色づかいが印象的。エレガントな雰囲気を醸し出すアクセサリーに使われたレッドやグリーン、ゴールドは、イタリアフィレンツェの街並みを彷彿とさせる。
デザイナーの坂口は、「メンズウェアにおいてアウトドアやワークスタイルが流行している中、ウィメンズウェアのようなエレガンスとジェントルマンスタイルの要素を併せ持つ服を作りたい」とショー後のインタビューで語っていた。また、「メンズラインは商業的な影響に左右されず、自分が考える"男らしい"服を今後も追及していきたい」とこだわりの姿勢を示していた。