映画『移動都市/モータル・エンジン』が、2019年3月1日(金)より全国公開となる。『ロード・オブ・ザ・リング』、『ホビット』3部作の制作陣が、イギリス作家フィリップ・リーヴの小説「移動都市」を映像化。
原作は、イギリス人作家フィリップ・リーブによるベストセラー・SFファンタジー小説『移動都市』。今回、製作・脚本に、世界的なブームを巻き起こした『ロード・オブ・ザ・リング』『ホビット』3部作で知られるピーター・ジャクソンを迎え、実写化される運びとなった。また、ピーター・ジャクソンの右腕として、『キング・コング』で第78回アカデミー賞視覚効果賞を受賞したクリスチャン・リバースが、本作で長編映画初となる監督デビューを果たす。
物語の舞台は「60分戦争」と呼ばれる戦争の数百年後の世界。戦争の結果荒廃しきったこの世界では、人々は地上を這う巨大な移動型都市に住み、他の都市を“喰う”ことによって資源を奪いながら生活している。襲われた都市は、ガット(腸)と呼ばれる都市の最下層部で分解・リサイクルされてしまい、残った住人は奴隷として労働を強いられることとなる。
とある目的を果たすため巨大な移動都市・ロンドンに潜入した主人公の少女ヘスターは、そこに住む青年トムに出会い、街を率いる強欲な主導者と、彼らに反発し今一度地上に戻ろうとするレジスタンスとの壮大な戦闘に身を投じていく。
主人公の少女へスター役を務めるのは、『アンナ・カレーニナ』でハリウッド進出を果たし、海外ドラマ『ダ・ヴィンチと禁断の謎』などでも活躍をみせる新鋭女優のヘラ・ヒルマー。へスターは子供の頃に母親を殺され、自身の顔にも大きな傷を負っていた。母の復讐のためロンドンに潜入。
へスターとともに壮大な戦いへと身を投じる青年 トム・ナッツワーシーを、俳優として『ムーン・ウォーカーズ』やドラマ『Misfits/ミスフィッツ 俺たちエスパー!』に出演するほか、プロデューサーとしても活躍するロバート・シーハンが演じる。トムは移動都市ロンドンの上で生まれ育ち、地上に降りたこともないようで、博物館で歴史家見習いとして働きながら平凡に生きてきたそうだ。そんな若者がへスターとともに冒険へ飛び出す。
『ロード・オブ・ザ・リング』、『ホビット』3部作において、人間とエルフの混血である重要キャラクター・エルロンド役を演じたヒューゴ・ウィーヴィングが演じるのはロンドンの考古学者・ヴァレンタイン。表裏があり、ロンドンを恐ろしい都市にする企てを計画中。
そのほか、自力で飛行船を作り、その首に賞金もかけられる空賊アナ・ファン訳にジヘ、『アバター』や『ドント・ブリーズ』のスティーヴン・ラングらも出演する。
日本語吹き替え版キャストには、主人公・へスターを演じる石川由依をはじめ、島﨑信長、大塚芳忠、大塚明夫、 朴璐美、嶋村侑、下野紘といった、若手とベテランを織り交ぜた豪華声優陣が集結する。さらに、津田健次郎、井上麻里奈、銀河万丈、楠大典、寺依沙織といった面々が参加。劇中のキャラクター達の挑戦や葛藤を、人気声優陣がどのように表現していくのか、注目したい。
巨大都市が小さい都市を丸飲みするという、この世界を象徴するシーンも。その様子をただ見ていることしか出来ない主人公へスターの鋭い眼差しにはどんな思いが込められているのか?本作の壮大な世界観に期待が高まる、印象的な場面となっている。