ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)は、2018年春夏コレクションを発表した。

今季のコレクションでは、現実からの逃避、ポジティブさ、ロマンス、自由を表現。どこか幻想的な雰囲気が漂い、スタイリッシュさはそのままにエフォートレスなスタイルを描き出す。

目に留まるのは、オレンジ、レッド、ディープレッドといった温かみのある色合い。それははっきりとした主張というよりは、空間に溶け込みながら徐々に存在感を示していく。ジャケットに合わせたオレンジのパンツは、スタイリングにレトロな風をもたらし、足元のラフなサンダルとともに抜け感を表現する。繊細なイングリッシュローズのジャカードシャツは、光沢感のあるオレンジカラーでエキゾチックに仕上げた。

レッドカラーのセットアップは、色の鮮やかさとシンプルなパターンがマッチすることでミニマルな印象に。襟元の開きをコンパクトに形作ったジャケットをタックパンツにインしたスタイリングからは、クリーンな上品さが表れている。

マルチカラーのグラデーションニットで表現しているのは夕暮れだ。移り変わっていく空の色と、太陽の姿をソフトなタッチで魅せた。暮れ始めの、まだ空が明るくピンクがかっているピースから、夜に切り替わる日没直前のものまで、どことなくノスタルジックなイメージが浮かぶ。

ハリ感のあるシャツ地にプリントされた艶やかなヴィーナスのイラストは、日本人エアーブラシアーティストのペーター佐藤によるもの。インパクトとともにロマンスを感じさせる仕上がりとなっている。