ジーヴィージーヴィー(G.V.G.V.) の2012-13年秋冬コレクションが3月23日(金)に発表された。今季のテーマは「グラムシック」。ギラギラと輝くグラマラスな世界を生きるグラムスターたちを描いた。東京タワーパーキングセンターを会場を選んだ理由も「無機質な中で、グリッターなどでグラムのロックスターのニュアンスを伝えたかったから」とデザイナーのMUGは語る。
90年代前半に“ネオグラム”と称されたUKロックバンド「スウェード(Suede)」の音楽に乗せて、モデルたちはロックテイストなオールバックのヘアで登場。ペイズリーとチェック柄や、ダマスク柄との組み合わせなど、様々なペイズリーをデザインに取り入れた。ブラウスやバッグも、ラメやスパンコールで飾ったペイズリーがポイント。「ペイズリーはこれまであまり使ったことがなかった柄なので、今回使ってようと思った」とデザイナーのMUG自身にとってもペイズリー柄は挑戦だったという。カラーパレットは黒を中心にブルーやグリーン、ゴールドとシルバーといった、コントラストが強いチョイスで展開した。
50年代風のペプラムデザインや、レースを組み合わせたビスチェドレスがフェミニンでクラシックな印象。プリーツスカートも懐かしいシルエットが、ゴールドやシルバーの輝きで今年らしくアレンジされた。グリーンやブルーのスーツスタイルはシャープでマスキュリンに。ブランドコンセプトである、フェミニンとマスキュリンの融合を、グラムロックの世界観で表現し、ステージに輝くロックスター達のように華やかなコレクションが完成した。