気温が上がってくるとともにコーディネートに取り入れたくなるのが季節感のある暖色。柔らかい色を選ぶのもアリだけれど、「思い切って大胆な配色の着こなしをしたい!」という人にオススメのカラーが"赤"だ。メゾンからは2018年春夏コレクションも沢山の"赤"アイテムが登場した。
コーディネート上に大胆に存在し、誰もが目を惹く色、"赤"。そんな"赤"の存在感と着こなし方を再確認させてくれる2018年春夏コレクションのルックたちを紹介。
ヴェルサーチ(VERSACE)の80年代の雰囲気を感じさせるセットアップも"赤"に染まればさらに大胆さを増す。注目すべきは生地感。ジャケット、インナーのニット、スカートはもちろん、バッグやベルト、シューズまで赤で染め上げられたにも関わらず、滑らかな生地を選ぶことでただただ奇抜なだけでなく、上品さとどこか落ち着いた表情を演出する。
ヴェルサーチのセットアップと同様に、生地感だけでビビッドな"赤"も断然着易くなる。カルバン・クライン(Calvin Klein)では、光沢のあるビニール質の生地に単色で"赤"を採用することで立体感を持たせると同時に、コーディネートに落とし込みやすい表情へと昇華させた。
オレンジのような黄味がかった赤が印象的なステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)のドレス。こちらは普段"赤"を敬遠しがちな人でも挑戦しやすい色味。デザインではシルエットに緩急を生むフリルで構成された首元が特徴的な一着。
通常の"赤"よりも着こなし、着回し易いのがこのワインレッドやバーガンディといった類のカラー。秋冬シーズンのイメージが強いが、春夏シーズンでもヴァレンティノ(VALENTINO)はトップスなどのメインアイテムのカラーとして採用。季節に適した軽い素材を使用しているので、重たい印象にならず軽やかに仕上がっている。
単体でもさることながら、様々なパターンと組み合わさることで"赤"はさらに華やかさを増す。
ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)の2018年春夏コレクションでは動物や魚、野菜などユニークなパターンと赤を組み合わせ。アイキャッチなピースを1つスタイルの中に取り入れるのも個性的なコーディネートを構築するのには有効な手段だ。
ダークなトーンとの合わせはアイテムにベーシックな要素を追加する。華憐さを感じる花柄のパターンとベースとなるネイビーの相性が抜群のジバンシィ(Givenchy)のワンピース。"赤"がもたらすエッセンスを巧く取り入れた、デイリーユースでの主戦力になるようなアイテムだ。
それでもやはり一般的に一番よく使われるのは「差し色」としての"赤"だろう。コーディネートの中でまさに紅一点となる赤い小物使いはグッとユーザーの感性の高さを窺わせるポイントだ。落ち着きのあるスタイルの中に真っ赤なエナメルのハンドバッグを持ったアレキサンダー ワン(ALEXANDER WANG)のルックはその好例。スポーティーなトップスとラグジュアリー感のあるバッグの素材が相まって、「カジュアルの中にあるドレス」というハズし方が再現されている。