紅葉が色付く11月。中でも歴史建造物が多い古都・京都府では、毎年多くの観光客が紅葉スポットへと押し寄せる。本記事では、京都の"穴場エリア"での紅葉スポットをメインに、一味違った楽しみ方ができる紅葉イベントを紹介する。
秋の保津川は、亀岡から嵐山を結ぶ16kmの渓谷付近一面を紅葉が彩る。この渓谷では、約2時間の船旅「保津川下り」が実施されており、紅葉時期はいつになく多くの人で賑わう。
さらに、毎年3月1日から12月29日までは、嵐山と亀岡の間を渓谷に沿ってトロッコ列車が往復。夜の便では、ライトアップされた紅葉の下をくぐる体験も楽しめる。
宮津市の「成相寺」は、日本三景・天橋立を見下ろす山間に位置する。秋には美しい紅葉が見られることで知られ、五重塔とその周辺を彩る数百本もの紅葉は、幻想的な景色を見せる。昼間は天候が良ければ、日本海や天橋立と一緒に紅葉を撮影することができる。
さらに、成相寺は毎年期間限定で夜間のライトアップを行っており、今年は2018年11月10日(土)、11日(日)の2日間実施される。ライトアップされた紅葉と五重塔は、より幻想的で煌びやかだ。秋の夜長に"夜桜"ならぬ"夜紅葉"を楽しむのも良いだろう。
京都市内からもアクセスが良く、地元では"もみじ寺"として有名な長岡京市の「光明寺」。広大な境内を数百本の紅葉が彩り、特に総門から薬医門へと続く道は「もみじ参道」と呼ばれ、一面に"もみじ絨毯"が広がる。紅葉シーズンには特別入山が期間限定で実施される。
同じく長岡京市の「柳谷観音」は、人里離れた山深い場所に位置しており、秋には寺全体が燃えるような紅葉に包まれる。
紅葉時期には特別拝観が実施される「上書院」から眺める庭園は、舞い落ちた紅葉が赤く染め上げ見事なコントラストを織りなす。また、キラキラとした朝の光が差し込んだ上書院から見る紅葉も絶景だ。
■成相寺 紅葉ライトアップ
開催日:2018年11月10日(土)、11日(日)
住所:京都府宮津市成相寺339
拝観時間:日没後~21:00まで(通常は8:00~16:30)
拝観料:入山料大人500円
TEL:0772-27-0018
■保津川下り
料金:大人 4,100円/小人 2,700円(損害賠償保険付き)
紅葉見頃:11月中旬~12月上旬
営業時間:9:00~15:30(季節により変動)
定休日:12月29日〜1月4日(2月と9月に安全点検での運休日有)
住所:京都府亀岡市保津町下中島2
TEL:0771-22-5846(保津川遊船企業組合)
■光明寺
料金:500円(紅葉時期以外は無料)
紅葉見頃:11月中旬~下旬
拝観時間:9:00~16:00
住所:京都府長岡京市粟生西条ノ内26-1
TEL:075-955-0002
■柳谷観音
料金:300円(紅葉・あじさい時期以外は無料)
紅葉見頃:11月上旬~下旬
拝観時間:9:00~17:00(一部例外あり)
住所:京都府長岡京市浄土谷堂ノ谷2
TEL:075-956-0017