多くのラグジュアリーブランドを展開するPPRとオンラインストア「ユークス・ドットコム(yoox.com)」を展開するYOOX Groupが、Eコマース開発を促進するために、両社のノウハウと専門知識を共有、パートナーシップを締結。ボッテガ・ヴェネタ(Bottega Veneta)、イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)、 アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)、バレンシアガ(Balenciaga) 、セルジオ・ロッシ(Sergio Rossi)と協働し、ブランド単独のオンラインストアを企画・運営する。
両社から新設される会社はPPRから51%、YOOX Groupから49%の出資を受け、イタリアにて法人化、世界各国で展開される。セルジオ・ロッシとボッテガ・ヴェネタのオンラインストアは、2012年末までに最初にスタート、全てのデジタルストアが2013年末までに中国を含めた世界規模でスタートする予定。2社間合意の契約条件によると、PPRは今回含まれていない他ブランドに関しても、将来的にジョイントベンチャーに含めるよう決定する可能性がある。
ジョイントベンチャーは、PPRとYOOX Groupの各分野での業界トップクラスのポジションを活用し、PPR傘下のラグジュアリーブランドの既存のEコマースウェブサイトを強化していくことを目標に掲げ、世界に向けてデジタル展開を促進していく。
PPRは、グッチ、ボッテガ・ヴェネタ、イヴ・サンローラン、アレキサンダー・マックイーン、バレンシアガ、ブリオーニ、ステラ・マッカートニー、セルジオ・ロッシ、ブシュロン、ジラール・ペルゴ、ジャンリシャール、プーマなどを展開する企業。高い人気を誇るブランドの数々が持つ個々の魅力とラグジュアリー業界において長年培ってきた伝統をパートナーシップに活用。一方で、YOOX Groupは、12年に及ぶファッションEコマースでの経験と、単独ブランドのオンラインストアの運営と有名ファッションブランドのインターネット販売におけるストラテジーの発展に関する世界レベルの確固たる専門知識を提供して行く。
ジョイントベンチャーにより、Webデザイン、ユーザー・エクスペリエンスからデジタルプロダクションに至るまで、そしてカスタマーケアからウェブマーケティングに至るまで、Eコマース実績を共有。PPRのラグジュアリーブランドは、YOOX Groupのグローバルな物流システム、最先端のテクノロジープラットフォーム、中国に挙げられるようなラグジュアリーのEコマースの発展途上地域におけるビジネス経験や地域特有の専門知識を携えたワールドワイドな配送展開が利用可能。さらに、世界100カ国以上で各ブランドの商品を手に入れることが可能となる。
PPR会長兼CEO、フランソワ・アンリ・ピノー:
「インターネットビジネスはPPR グループにとって戦略的な最優先事項です。PPR のミッションは、全てのブランドにとってのエンジンとなることであり、そうすれば有機的成長の可能性を各ブランドがフルに実現することができるのです。」
PPRのEビジネス副社長、フェデリコ・バルビエリ:
「我々のブランドはグローバルなので、世界中でアクセス可能なオンライン・フラッグシップストアが必要なのです。もはや、‘いつ’ということではなく、ブランドのお客様に真のオンラインでのラグジュアリー体験をしていただくために、ただ単に、良いEコマースストアを持つということではなく、革新的でオリジナリティーに富んだソリューションを通じて、‘どのようにして’我々はデジタルスペースを取り入れていくのかが重要となってくるのです。」
YOOX Group の創業者兼CEO 、フェデリコ・マルケッティ:
「ジョイントベンチャーにより生じるオンライン・フラッグシップストアは、PPR の各ラグジュアリーブランドと一緒にそれぞれの個性を活かして制作され、この業界の中でも計り知れない成長を遂げるよう位置づけられるでしょう。」