ベルルッティ(Berluti) 2019年秋冬コレクションが、2019年1月18日(金)に、フランス・パリで発表された。

クリス・ヴァン・アッシュによるファーストコレクション

クリエイティブディレクター、クリス・ヴァン・アッシュによるファーストコレクションとなる今季。ブランドに受け継がれてきた既製服のアーカイブが存在しないことを受けて、自由なスピリットで冒険的なラグジュアリーの姿勢を示す。会場となるのは、“絢爛豪華”という言葉がまさに相応しいオペラ座ガルニエ宮。歴史と伝統芸術が交差する空間の中で、新しい風を纏ったブランドのコレクションショーが幕を開けた。

鮮やかなカラーパレット

上質なレザーが際立つプレーンな色合いに加えて登場するのは、ハッと目を惹くエネルギッシュなカラーパレット。オレンジ、グリーン、ピンク、レッドなど若々しさの溢れる色彩で、ブランドが築き上げてきた伝統的なメンズウェアを彩っていく。

「パティーヌ」から着想を得たピースも

中でも印象的だったのは、メゾンのレザーシューズに用いられる着色技法「パティーヌ」からインスピレーションを得た、鮮やかなカーフレザーのロングコートやシルクシャツなど。職人たちが靴のパティーヌを手作業で行う“染料跡の残る大理石”からイマジネーションを膨らませた模様は、ブラックやピンクなど複数のカラーで表現されている。

スポーティ―な要素をプラス

コレクション全体を通して感じられるのは、現代を象徴するスポーティーなテイスト。センタープレスを施した端正なレザーパンツには、その裾に調節可能なジップを施して。また“カーレーサー”のユニフォームを連想させる、数字ロゴ入りのカラフルなパンツも登場。かっちりとしたクラシカルなロングコートやジャケットに組み合わされた。

アイコンシューズをアップデート

足元を飾るのは、一枚革から手作業で作るメゾンを象徴するパティーヌのシューズ「アレッサンドロ」や「アンディ」の新作。ダイヤモンドを連想させる立体的なつま先が特徴となるデザインだ。また 「アレッサンドロ」からは、角ばったメタルプレートをつま先に施したモデルも登場する。