ナイキ(NIKE)のスニーカー「エア マックス」シリーズより、2018年から2019年に発売された最新モデル「エア マックス 270」「エア マックス 720」「エア マックス ディア」の3型を紹介。それぞれのモデルのアッパーデザインを比較するので、スニーカー探しの参考にしてみて。
そもそも「エア マックス」とは、靴底に空気が入った通称「エア ユニット」を搭載したスニーカーのこと。いわば靴底の“エア バッグ”とも言える「エア ユニット」は、もともとランニングのために開発された。靴底の空気が衝撃を吸収するため、たくさん歩いても疲れ知らずの足元を実現してくれる。
1987年に登場した初代モデル「エア マックス 1」以降、ナイキの技術と共に進化を重ねてきた「エア マックス」。これまで様々なモデルが発売されてきた。
2018年2月、当時のナイキ史上最大の「エア ユニット」を搭載したモデルとして登場したのが「エア マックス 270」だ。ヒール部分を覆う「エア ユニット」は、一目で分かるほど特徴的。
名前の由来となった270度の見える「エアユニット」は、シリーズ最大級の高さ32mm。また、前足部とかかとの厚みの差を大きく付けることで、かかとの衝撃吸収力を高めた。
「エア マックス 270」は、本シューズを手掛けたデザイナーが最も好きな2つのモデルから着想を得てデザインされている。大きな「エア ユニット」は、270度の方向から見える“エア バッグ”を搭載したスニーカー「エア マックス 93」を参考にデザイン。ちなみに、モデル名の“270”は、「エア マックス 93」が開発時に“270”と呼ばれていたことに由来する。
アッパーのデザインは、「エア マックス 180」から着想。特に参考にしたのは、「エア ユニット」の上に乗るかかと部分。安定感のある履き心地を実現するため、補強レザーなどパーツの機能を進化させて落とし込んだ。
2018年の発売時のカラーは、「エア ユニット」にオレンジ、レッド、ブルーをそれぞれ配した3つのカラーで登場。その他のパーツを黒でまとめ、「エア ユニット」を最大限強調したデザインに仕上げた。
2019年2月に発売の「エア マックス 720」は、靴底一面に「エア ユニット」を搭載したモデル。特徴は、なんといってもボリュームのある“エア バッグ”だ。
1997年、つま先からかかとまで、見える「エア ユニット」が組み込まれたスニーカー「エア マックス 97」が登場した。それから10年以上の歳月を経て誕生した「エア マックス 720」。これまで靴底に組み込まれていた「エア ユニット」そのものを靴底にすることで、期待をはるかに超える履き心地を実現した。
モデル名の“720”は、縦横360度可視化した「エア ユニット」に由来。空気量、高さ共にブランド史上最大の大きさだ。高さは38mmと、「エア マックス 270」に比べ6mmも高い。また、この「エア ユニット」には、製造過程で出た廃棄物の75%が使用されている。環境への負荷を減らし、機能性を高めるというブランドの信念を体現した「エア マックス 720」は、これからのナイキの方向性を示す1足だといえる。
デビューカラーは、ノーザン ライツ(デイ)と(ナイト)。オーロラの昼と夜から着想を得たカラーだ。自然現象の光をイメージした美しい色で近未来的なビジュアルを神秘的に包み込み、唯一無二のデザインに仕上げた。この後に発売を控えているカラーも、同じく自然からインスピレーションを得ている。