ファイブノット(5-knot.....)の2019年秋冬コレクションが、2019年2月15日(金)、東京で発表された。
今シーズン、インスピレーション源となったのは、神秘の国 スリランカ。自然と寄り添う暮らしが根付くこの場所で、デザイナーが訪れたのは、スリランカを代表する建築家 ジェフリー・バワが手がけた建築だ。彼が作り上げた自然に溶け込む建築にオマージュを捧げ、その空間から感じ取ったモダンでオーガニックな空気感を、コレクション全体で表現していく。
現代的でありながらナチュラルなムードを再現するのに一役買っているのはファブリックだろう。たとえばオーバーサイズのシャツやロングスカートに採用されたウールストライプのテキスタイルは、リネンを織り込むことで素朴な風合いを引き出している。
鳥の鳴き声や雨音が響く贅沢な空間の中で考えたのは、本当に心地よいもの。シルエットは、ゆっくりと過ぎる穏やかな時間を連想させるかのような、ゆったりとしたフォルムが主流だ。全身をすっぽりと覆い隠すようなロングドレスや、ボディを包み込むようなフリンジのコート、深いスリットの入ったリラクシングなスカートなどが揃う。
鉱物と金属のコントラストも、ジェフリー・バワの建築から落とし込んだものの1つ。岩肌の質感をボタニカル柄で再現したシルク素材のワンピースや、コート・シャツ・パンツをアーシーなワントーンで纏めたルックに、ゴールドに輝く大振りのイヤリングをスタイリングした。
スリランカで目にしたのは建築だけでは無い。現地で使われていた紙ナフキンの柄をモチーフにしたレーヨンジャガードのプリーツスカートや、ホテルで出会った孔雀のプリントを取り入れたワンピースが、それを物語っている。