ミューラル(MURRAL)の2019-20年秋冬コレクションが、東京・六本木で2019年3月16日(土)に発表された。テーマは「エバー グリーン(EVERGREEN)」。
自然への温かい思いが感じられるキーワードを掲げた今季。ミューラルが発信するテーマはファッションの世界に落とし込まれ、自然モチーフの洋服たちを誕生させた。
雪が一面に降り積もる白銀の世界、寒空の下懸命に枝を伸ばす木々。そういった生命力を感じさせる冬の景色が、プリントになって登場している。キラキラ、チラチラ…角度によって表情をコロコロと変えるシャイニーな素材の上で表現されることで、自然のモチーフはより力強く映り、生命力を感じさせる。
フェミニンで儚く、ちょっぴり毒々しい。そんな従来のミューラルのイメージを崩すようなパワーをコレクションピースからは感じられた。スポーツ、マスキュリンなど、男性的な要素の強いテイストがパワープッシュされている。
スナップボタン付きのプルオーバーアウターやキルティングのロングコート、4つのポケット付きベストなどは、いますぐに冬の雪山へ冒険にいけそうなアクティブなピース。ミディ丈のスリムスカートもキルティング素材で仕立てられ、同素材のウエストポーチとコーディネートされている。ストレートパンツにはドローコードを取り付けて、躍動感をプラスした。
ゆったりとしたスラックスをセレクトしたパンツスーツは、自然由来のカラーリングで。木々の生い茂る森、穏やかな海や空を想起させるグリーンやブルーで染め上げられている。
また、異素材をミックスさせることで、洋服の個性を際立たせるアプローチも見られた。首の辺りやショルダーラインにカッティングを入れて変形させたスウェットトップスには、光沢素材をパッチワークすることで、よりユニークに。
トレンチコートも一部分に、ジャカードの柄を差し込むことでクラシカルなスタイルを回避。カットソーなどシンプルなトップスには、ニットのアームウォーマーをコーディネートすることで、ベーシックから脱している。