ミラノファッションウィークで発表されたロベルト カヴァリ(roberto cavalli)の2013年春夏コレクション。アールヌーヴォー時代の詩的な装飾からインスピレーションを得て誕生した全43ルックを、デザイナーのロベルト・カヴァリは「43枚の絵画…女性がもつ官能性を讃える私の作品」と呼ぶ。
自然をモチーフにした、左右対称の繊細なグラフィックは、レザーのカットワークやレース、手描きのグラフィックプリントで表現され、女性の体をセンシュアルに彩った。純白で始まり、赤、ライム、アプリコット、漆黒までの幅広い色彩で優しい春のムードに包まれている。
やわらかに透けるモスリン生地の重なりや、メタルやクリスタルのきらめきで、流れるようなシルエットの躍動感を強調。そして、ボディにぴったりと沿うシルクニットのドレスやシースルーの効果、アニマルプリント、そして深いスリットが、さらに官能的な世界へと導いていく。
バッグは、プリントレザーとブラックパイソンの「ヘラバッグ」が登場した。女性の庇護神ヘラのように、持つ人の秘密、願望、魅力を守ってくれるようにと名付けられたこのバッグは、2つのサイズで展開される。イブニングウェアには、クリスタルや宝石を散りばめたゴールドやシルバーの「ラグジュアリー・ボックス」を。華奢なサンダルやパンプスで、足元までフェミニンに仕上げている。
アイウェアは限定版の「ヘデラ・サングラス」。巧みな職人技が光るゴールドのアールヌーヴォーの花模様の細工が、カリスマのオーラを放っている。そこには、飽くなき美への追及という、カヴァリの神髄が宿っているようだ。