ついついハイジュエリーに目をとらわれてしまうが、ライティング演出も注目。作品のテーマに合わせて、調光で、明るさの演出も加えられているので、空間全体で「アンシェヌモン・リーブル」の世界観を体感して欲しい。
エルメス「アンシェヌモン・リーブル」コレクションの中でも、存在感を放っていた≪アダージュ≫は、彫刻のように表現された鎖が特徴的。ブリリアントカットのダイヤモンドをパヴェ状に石留めしているため、華やかな輝きが楽しめる。ネックレスには、総数2140個以上ものダイヤモンドを使用。バケットカットやラウンドカットなど、異なるシルエットのダイヤモンドを異なる大きさで組み合わせた。
また、思い切ったプロポーションの各パーツは、人間工学のアイデアから目に見えない複雑な仕掛けによって繋がっている。これにより、エレガントな動きを引き出し、さらにハイジュエリー「アンシェヌモン・リーブル」の大切なキーワードである着用できる軽さを残した。
カーブリングをはじめ、様々な形を組み合わせた≪フュージョン≫。そのユニークなフォルムはもちろんだが、ここで特筆すべきはチタンの使用だ。非常に硬く、融解や石留めが難しいとされるこの素材をエルメスは大胆にもメイン素材として起用。石留め職人の高度な技術を用いて、チタンとブラウンダイヤモンド、ピンクゴールドを組み合わせて、流動的な動きのあるネックレスを完成させた。
クラシックバレエの動きを語源とした≪グラン・ジュテ≫は、遊び心あふれるアシンメトリーなシルエットと色とりどりのカラーストーンが特徴。円形・長方形・正方形など様々なフォルムの鎖のパーツを組み合わせた。ネックレスには100以上の異なるパーツを取り付けている。
形だけでなくカラーも様々。同じ色を見つけるのが難しいとされるピンクオパールをはじめ、ペルー産のブラックジェイド、タヒチパールなどをコンビネーションしている。リングではダブルでもフォーフィンガーでも着用できるような“動きのある”ディテールで、フレキシブルなデザインを作り出している。
エルメス(HERMÈS)のハイジュエリー「アンシェヌモン・リーブル」
会期: 2019年7月21日(日)~7月28日(日)
会場: エルメス銀座店 1階
住所: 東京都中央区銀座5-4-1
電話: 03-3569-3300
営業時間: 11:00 ~20:00 (日曜日は19:00まで)