2012年10月17日(水)、インプロセス(IN-PROCESS)の2013年春夏コレクションが発表された。今回のコンセプトは「INNER CITY DISTRESS(都会の苦悩)」。現代に生活する中でストレスに立ち向かったり、また逃げることの大切さをファッションへ落とし込んだ。
暗めのモノトーンから、白や水色など明るい色調へ。そして南京錠とチェーンのモチーフからパラシュートへの変遷は、ストレスや古い社会の制約からの解放を意味している。頭の包帯は日常のストレスに病んでしまった心の表現だ。アシンメトリーなスカートとビッグシルエットシャツ、サルエルパンツやパーカなど、いずれもドレープをほどこすなどして布に動きをつけたシルエット。また、コットン地にニットを組み合わせたり、前面はフィットしながらも背面は長方形のパターンで自由な動きを演出したワンピースなど、若々しいボーイッシュさや、意外性のあるルックが揃った。
コレクションを振り返りデザイナーの2人は、「社会の古い規則に縛られて身動きがとれなくなる前に、頑張りすぎず逃げるのも手。前進する為に何か自信をつけて、必要とされる事を知って、立ち向かえる時が訪れるまでは」と現代人への応援メッセージを発信していた。