2019年秋冬コレクションのおすすめメンズコートを種類別に紹介。定番のチェスターコートやトレンチコートから、アクティブなダウンコートまで、人気ブランドから幅広くピックアップする。冬のコート選びに参考にしてほしい。
トレンチコート:レインコートの1種で、ダブルの前開き、ウエストの近くにはベルト、肩にボタンで留めたショルダーストラップがあるコート。ガンフラップと呼ばれる、右肩から胸にかけて付けられた水の侵入を防ぐための布があることが多い。 トレンチとは“塹壕”の意味を示し、もともとイギリスの軍隊で、寒冷な戦いに対応するための防水型ミリタリーコートとして使用された。
ラッド ミュージシャン(LAD MUSICIAN)のノーカラートレンチコートは、裾に向かって広がるAラインとワイドスリーブが特徴的。撥水加工を施したスーピマコットンの高密度ギャバジンの、ハリと上品さを持ち合わせた質感も魅力だ。
ダブルブレストコート:ボタンが2列になっているコートのこと。ダブルブレストとは、服の上着、コートなどの前身が広く、ボタンが2列になっているものを指す。
テーラードコート 180,000円+税
ポール・スミス(Paul Smith)は、カシミヤ100%のダブルブレストコートを大阪店限定で発売。2019-20年秋冬コレクションのキープリントの1つであるレオパード柄がライナーにあしらわれている。
発売日:2019年10月1日(火)〜
チェスターフィールドコート:英国のチェスターフィールド伯爵が最初に着用したと言われている。19世紀頃英国で流行した。ノッチドカラー、胸元の箱ポケット、両脇のフラップ付ポケットなどが特徴で、カジュアルにもフォーマルにも着こなすことができる。
一般的には垂直なシルエットに、シングル、もしくはダブルの打ち抜きボタン、共布で仕立てた襟が施されている。また、上衿にベルベットを使用したデザインや、ウエストをやや絞ったタイプなどドレッシーなデザインに仕立てられることもある。
カズユキ クマガイ(KAZUYUKI KUMAGAI)のチェスターフィールドコートは、柔らかく厚みのあるカシミヤ混メルトン生地で仕立てた1着。ドロップショルダーのゆったりとしたフォルムに、ニュートラルなグレージュの色彩がのせられることで、そこはかとなく上品な佇まいに。
販売時期:2019年秋冬~
価格:85,000円+税
Pコート(ピーコート):厚手のウール地のショートコート。ダブルの打ち合わせで、風向きによって左右どちらを上にしても着れるようになっている。元は水平や船員が着用していたものが、一般にも広まった。大きく平らなボタン、手を温められるよう縦に付けられたハンドウォーマーポケット、ノッチトラベルの襟、後ろのベンツ(切り込み)が特徴。 色はネイビーが基本だが、現在は様々なカラーが使われている。
ジバンシィ(Givenchy)のピーコートは、襟を大きく仕立て、身幅にもゆとりを持たせたエレガントなシルエットが特徴。ボタンも大きめのものをセレクトしている。
発売時期:2019年秋冬
ラップコート:ボタンなどで留めるのではなく、体に巻き付けるようにして打ちあわせるコート。ボタンの代わりにベルトを締めて前を留めることが多い。
エトセンス(ETHOSENS)からは、様々な着方ができる変形ラップコートが登場。普通に着るとすっきりとした和服のような合わせのラップコートだが、襟の部分に重ねて仕立てられたフラップを前で留めると、風を避けるようにして着ることができる。
発売時期:2019年秋冬~
タイロッケンコート:ボタンが無く、ベルトで前を閉めるコート。ウエストでベルトを結ぶラップコートとは異なり、ベルトにバックルがついているのが特徴だ。
Y. & SONS(ワイ&サンズ)のコモリ(COMOLI)別注タイロッケンコートは、大き目の襟に、なめらかで自然体なシルエットが魅力。ミニマルなデザインが、クリーンな雰囲気を演出する。
発売日:2019年9月6日(金)〜
ステンカラーコート:スタンドフォールカラーコートと同じ。第一ボタンをかけたままでも、またははずしても着用できる一つ襟(えり)、後ろが高めで前は低めのものを指すステンカラーがあしらわれた、コートの総称。
アンユーズド(UNUSED)のナイロンステンカラーコートは、ベージュにはカーキ、パープルにはフューシャピンク、ネイビーにはオレンジと、表地と異なるカラーのライニングが施されている。前を開けて着ると、さりげなく裏地のカラーが見えるのがポイントだ。
発売時期:2019年9月12日(木)〜
ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)からは、ビートルズ『イエロー サブマリン』から着想を得た、ポップなアートワークを配したステンカラーコートが登場。端正なフォルムにサイケデリックな空気感がアクセントを加えている。
発売日:2019年7月19日(金)~
ダッフルコート:厚い起毛の生地で仕立て、角型のトグルボタンをロープの輪にかけて留めるタイプのコート。 ダッフルはベルギーのアントワープ市に近い町の名で、この町で作られた粗製の毛織物がダッフルと呼ばれた。元々は漁夫のためのコートとして用いられ、実用性と機能美を兼ね備えている。第二次世界大戦で英国海軍が使用し、一般にも広まった。