クロエ(Chloé)の2020年春夏コレクションが発表された。
今シーズンは、メゾンが得意とするロマンティックなエッセンスは残しつつ、力強さも感じさせるクリエーションを展開。その象徴となるのが、流れるようなシルエットのエフォートレスなテーラードジャケットだ。流れるようなカッティングを取り入れることにより、本来ならばかっちりとした仕立てのテーラードジャケットに、リラックスした気品あるムードをもたらしている。
ピンストライプのノーカラージャケットは、ボディラインに沿うようなシルエットに仕立て、ウエストを強調。すっきりとしたシルエットが、マスキュリンなジャケットをフェミニティ薫る上品なスタイルへと導いている。ピークドラペルのジャケットをアレンジしたかのようなコートも登場。光沢のあるテキスタイルをドッキングしたり、ウエストにベルトを結んだりして、エレガントなピースへと昇華した。
カラーはホワイトやライトブラウン、ベージュなどがメイン。女性らしい柔らかな雰囲気を作り出すニュートラルカラーの締め色として、ブラック、ネイビーなども加わる。また、ラベンダーグレー、オールドローズ、ローレルグリーンといったニュアンスカラーも差し込み、繊細なカラーパレットを表現した。
バッグには、トリプルハンドル付き「ダリア(DARIA)」が誕生。ライニングには、カール・ラガーフェルドがアーティスティックディレクターを務めていた80年代のアーカイブから復刻したアールデコ調モノグラムをあしらっている。足元には、ダブルストラップのプラットフォームシューズやバックル付きのジョッパーブーツをスタイリングした。