ロエベ(LOEWE)の2020-21年秋冬メンズコレクションが、フランス・パリで発表された。
今シーズン、クリエイティブ ディレクターのジョナサン・アンダーソンが取り組むのは、動きと緊張という一つのキーワード。本来出会うはずのない要素を融合させてることで、初めてみるような新鮮さと意外性をメンズファッションに落とし込んでいく。
象徴的なのは、ウィメンズウェアかと見紛う”フェミニンなピース群”だ。ダブルブレストのジャケット上には、ドレープの美しいドレスのようなピースを。光沢グリーンのドレス風ピースは、実はエプロンのような形状で前面をデコレーションしている。
クルーネックニットには、首回り、裾、袖など随所にストーンをあしらった。まるでジュエリーを身につけたかのような華やかさをもっている。紳士の定番シャツはたっぷりのフェザーでデコレーション。いずれもボディと質感の異なる意外性のある装飾だ。
また、本来の形を裏切り緊張感を持たせたピースもある。ポケット付きのミリタリーパンツもスカートのように再構築され、ケープにはしっかりとアームを作りコートのようにアレンジしている。
コーディネートは、コントラストを楽しむように異なる要素をドッキングさせた。まるでワンピースのようにスリットを入れたロング丈のトップスには、カービーなカッティングの袖を持つ羽織りを組み合わせ。スカートのような広がりを持つボトムスには、あえてタイトフィットなニットをコンビネーションさせた。
気になる新作バッグは、オロスエードやカーフレザー製のバルーンバッグ、そして大きなエレファントバッグを揃えている。