ドクターマーチン(Dr.Martens)が60周年。名作8ホールブーツや3ホールシューズを生み、数多くのミュージシャンに愛され続けてきた英国のシューズブランドが、アニバーサリーを祝して「タフ アズ ユー(TOUGH AS YOU)」をスタートする。
デビュー当時、労働者の作業靴や軍事用品として使われることが多く、ワークブーツとしてのイメージが強かった、ドクターマーチン。このイメージを大きく変えたのが、音楽やカルチャーとの繋がりだ。
火付け役となったのは、イギリスのロックバンド「ザ・フー」のピート・タウンゼント。人気ギターリストがステージで着用すると、たちまち8ホールブーツは“カルチャーアイコン”へと成長。ローリング・ストーンズ、クイーンなどのミュージシャンたちも続いて衣装に取り入れると、グラムやパンクなどの音楽に湧いた70年代イギリスの若者たちが好んで着用するように…。1980年代にはアメリカ西海岸へ渡り、その人気はワールドワイドに広がった。
ドクターマーチンの魅力といえば、タイムレスなデザイン。誕生から60年経つ今も初期モデルが“永遠の定番”として愛され続けている。
一目でドクターマーチンだとわかる黄色のウェルトステッチやロゴ入りのヒールループなど、アイコニックなデザインディテールも特徴だ。
No.1「1460 8ホールブーツ」
「1460 8ホールブーツ」は、ドクターマーチンのファーストモデルであり、ブランドを象徴するシューズ。初期は“2ポンドで買えるワーキングブーツ”として発売されたが、ミュージシャン、スタイリストなど多くの著名人に愛され、ブランド人気No.1を誇るモデルに。シューズ名の「1460」は、製造年月に由来するもので“1960年4月1日”から名付けられている。
No.2「1461 3ホールシューズ」
「1460 8ホールブーツ」と並んで人気を誇るのが「1461 3ホールシューズ」。8ホールブーツのちょうど1年後“1961年4月1日”に誕生したモデルだ。
ローカットシューズでありながら、8ホールブーツと同じくらいの耐久性を持ち、労働者用のシューズとして発展。時代の流れと共に、イギリスの若者の間で支持されるようになり、今なお性別や年齢を超えて、幅広く着用されている。
No.3「2976チェルシーブーツ」
「2976チェルシーブーツ」は、1970年代に生まれたサイドゴアブーツ。即位して間もないヴィクトリア女王のために、ロンドンの靴職人が作ったとされるシューズだ。伸縮性のあるサイドゴアは、当時革命的なデザインで、脱ぎ履きの簡単さと高いフィット感でたちまち人気モデルに。
最初にブームが起こった場所がロンドンのチェルシー地区だったため、のちにチェルシーブーツと呼ばれるようになったとされる。
60周年記念「タフ アズ ユー(TOUGH AS YOU)」では、これら3つのアイコンシューズをフォーカス。ドクターマーチンのシューズをカルチャーアイコンへと引き上げてくれたミュージシャンたちへオマージュを捧げ、今を生きる4組のアーティストを取り上げている。