ジャンポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER)は、オートクチュールを新たなコンセプトのもと継続させることを表明。そのプロジェクトのスタートとしてsacai(サカイ)のデザイナー阿部千登勢をゲストとして迎え入れ、2020年7月のオートクチュールコレクションを発表する。
2020年春夏シーズンでランウェイからの引退を発表していたジャンポール・ゴルチエ。ファッション界から完全に退くわけではないと話していた彼が、次なるクリエーションの場所として、毎シーズン、メゾンの美学をそれぞれの解釈に基づいて表現してくれるデザイナーを招き、オートクチュールのビジョンを発信していくプロジェクトを発足させた。
そのファーストデザイナーとして迎えられたのがsacaiの阿部千登勢だ。日本を代表するブランドsacaiを率い、世界にファンを増やし続けている阿部千登勢がどのようなクリエーションをみせてくれるのか、そのクリエーションは、2020年秋冬シーズンのオートクチュールコレクションでお披露目となる。
なお、今回の決定に関して、ゴルチエと阿部はそれぞれに以下のコメントを残している。
ジャンポール・ゴルチエ
1つのオートクチュールブランドをさまざまなデザイナーが解釈するというアイディアは、90年代のパリのオートクチュールハウスで特定のデザイナーがいない事実に気付いたときに思いつきました。このコンセプトが、sacaiの阿部千登勢を最初のゲストデザイナーとして迎え入れ現実になったことを嬉しく思います。私は彼女の服作りを称賛しています。私たちはクリエイティビティにおいて多くの共通点を持ち、ファッションに対して同様のビジョンを持っています。完全なる自由をもって彼女にデザインしてもらいたいと思っています。
阿部千登勢
破壊的なフェミニティを表現する Jean Paul ならではの独自のビジョンとオリジナリティを、ものづくりを始めた当初から長い間賞称賛してきました。本プロジェクトの初めてのデザイナーとして彼のハウスに迎えられたことを大変光栄に思います。