世界的な文化の発信地である東京。多くの才能あふれるクリエイターを擁するこの街では、道を歩けば、感性を刺激されるような優れたデザインの建築に出会うこともしばしば。そんな中、とびきりアーティスティックな信用金庫があることはご存じだろうか。
「喜ばれることを喜びに」をモットーに、1秒でも長く居手掛けるたくなる空間づくりを目指す巣鴨信用金庫。中でも志村支店、常盤台支店、江古田支店はフランス人建築家エマニュエル・ムホーが建築設計全てを手がけ、フレッシュでシンボリックなデザインに仕上がっている。
看板を持たないこれらの店舗は、建物自体が看板代わり。「虹のミル・フィーユ」「leaf」「rainbow shower」などそれぞれのコンセプトに基づいて作られた建物は、直線的で独特のシェイプとカラフルな色使いが人々の視線をくぎ付けにする。
店内に一歩足を踏み入れれば、そこには暖かな光の差し込む開放的な空間が。白を基調としたナチュラルな内装に、カラフルでポップなインテリアがリズムを与える。中庭の植物や、それに呼応した自然をモチーフにしたディテールデザインは、癒しをもたらし、時間を忘れてくつろいでしまいそうだ。
エマニュエル・ムホーの世界観が、身近に感じられる巣鴨信用金庫。足を運ぶことも多々ある場所だけに、このような新鮮さがあると、気分も高まりそうだ。