N.ハリウッド テストプロダクト エクスチェンジサービス(N.HOOLYWOOD TEST PRODUCT EXCHANGE SERVICE)は、2021年春夏コレクションをデジタル形式にて発表した。同時に、N.ハリウッド コンパイル(N.HOOLYWOOD COMPILE)の2021年春夏コレクションも発表された。
今季は、ヴィンテージのミリタリーアイテムをピックアップし、クラシカルな要素を残しつつ現代的にアップデートしたウェアを展開。特に、過酷な環境でもサバイブできるようにマルチな機能性を備えた、タクティカルウェアに注目。デザイナーの尾花大輔がこれまでコレクションしてきた数々のヴィンテージアイテムをベースに、多彩な要素を加えアレンジすることで、コンテンポラリーなデイリーウェアへと昇華させている。
ミリタリーを想起させるディテールは随所にちりばめられている。1940年代の英国軍の特殊迷彩をコラージュしたオリジナルカモフラージュは、ベージュやグレーといった淡い色彩とともに、シャツやパンツ、ジャケットにプリント。薄くしなやかなフード付きパーカーとショートパンツのセットアップにはパラシュートボタンを配し、無骨なエッセンスをプラスした。
米軍が物資の調達に用いる規格の“ミルスペック”は、ジャケットの身頃やTシャツの袖、バッグのフロントなど、目立つ箇所に印象的に配置された。また、ウェアのフィット感を調節するベルクロも散見されたディテール。ジャケットの袖口やパンツのウエスト部分などにあしらわれている。
米宇宙軍へのオマージュから生み出されたスウェットやパンツには、蓄光仕様の“USSC”ロゴやシンボルマークを配して遊び心をのぞかせつつフューチャリスティックに。近未来的なイメージがアクティブさをより一層後押しする。
また、肩から袖にかけての、丸みを帯びた曲線的なシルエットも特徴的だ。中心にファスナーを3本配したホワイトのフーデッドコートは、空気を含むような分量感の袖が存在感を放っている。アンコンジャケットやデニムジャケットは肩を大きくドロップさせ、身頃をボクシーに仕上げた。ベージュやカーキのステンカラーコートは、袖に複雑な切り替えやポケットをあしらうことで立体感を出し、ユニークな印象に仕上げている。
今季はダナー(Danner)やコンバース アディクト(CONVERSE ADDICT)、ニューバランス(New Balance)といったブランドとコラボレーション。ダナーとタッグを組んだレインシューズには、ウェットスーツにも用いられているタフな素材が使用されている。