ナイスネス(NICENESS)の2021年秋冬ウィメンズ&メンズコレクションが発表された。テーマは「Nature Legacy / 自然 × 遺産」。
今季は2021年春夏コレクションに引き続き「自然(Nature)」をベースにしながらも、自然と先駆者たちの「遺産(Legacy)」をブランド流に再解釈。
特に、16から17世紀の混沌とした時代を生きた哲学者であるフランシス・ベーコンが遺した、自然と現実世界を結びつける ー自然の動きを観察することから知を得て、できることを見つけ、手を動かし、現実に役立つものを生み出すー 考え方をものづくりに落とし込み、「自然・手仕事・解体・革新・二面性」の5点をポイントに制作した。
ナイスネスと自然との交わりは、国内外でものづくりの経験を積んできたデザイナー・郷裕一ならではの素材選びに見て取れる。例えば、柔らかなオフホワイトのニットトップスには、ロイヤルベビーアルパカと英国羊毛ブルーフェイスを撚ったオリジナル糸が使用されている。
シンプルな無地が多いなか目を引くのが、「NN 迷彩柄シリーズ」。キャップやジャケット一点一点に、職人がハンドブラッシングを施した。エネルギッシュなオレンジ色が印象的なペイントからは、手仕事を通した自然からの応答が感じられる。
デイリーに活躍してくれるベーシックなラインナップにアクセントを加えるのが、パッチワークのアイテム。幾何学的にかたどられたキルティングをパッチワークで繋げるといった、ナイスネスにとっては新鮮なデザインを提案した。ベストやパンツなど複数のシルエットで展開しており、コレクション全体にリズムをもたらしている。