宮崎吾朗監督こだわりの劇中歌を演奏するのは、劇伴音楽を担当する武部聡志が率いるスペシャルユニット。歌うのはインドネシアの国民的スター、シェリナ・ムナフだ。ギターはグリムスパンキー(GLIM SPANKY)の亀本寛貴、ベースはミセスグリーンアップル(Mrs. GREEN APPLE)の髙野清宗、ドラムはシシド・カフカ、キーボードは武部聡志が担当する。
なお、企画を務めた宮﨑駿は、『アーヤと魔女』の劇場公開にあたり、下記の通りコメントを寄せている。
「アーヤと魔女」の児童書に出会ったとき、こんないい企画はないと思いました。アーヤのしたたかさというのは、ずるいということじゃない。昔はみんな持っていて、なぜか無くしてしまったもの。こんな時代を生きるために、必要なことなのです。
今回CGを使うということで、どういう風にやるんだろうと思っていたけど、出来上がったものを見て、不満がなかったです。鉛筆で描かなくて、CGであることによって、解放されています。映画は面白かった。
とても良いスタッフがそろって、作品が持っているエネルギーをちゃんと伝えていて、面白いんです。本当に手放しで褒めたい。単純に面白いと言えるのは、良いことなんです。
三鷹の森ジブリ美術館では、新企画展「アーヤと魔女」展が2022年5月(予定)までの期間限定で開催中。監督の宮崎吾朗自身による企画・監修で、スタジオジブリが挑む初のフル3DCGアニメーションの現場で一体どんな作業が行われていたのか、様々な展示を通してその制作の裏側に迫る。
孤児として育った10歳の少女・アーヤは、なんでも思い通りになる子どもの家で、何不自由なく暮らしていた。そんなアーヤの前にあらわれたのは、ベラ・ヤーガと名乗るド派手な女と、マンドレークという長身男の怪しげな二人組。アーヤは、彼らの家に引き取られることになる。
「わたしは魔女だよ。あんたをつれてきたのは、手伝いが欲しかったからだ」
「おばさんが私に魔法を教えてくれるなら、おばさんの助手になってあげる」
魔法を教えてもらうことを条件に、ベラ・ヤーガの助手として働き始めるアーヤ。でも、こき使われるばかりで、ひとつも魔法を教えてもらえない。生まれてはじめてまわりが自分の思い通りにならないアーヤは、魔法の秘密を知る使い魔の黒猫・トーマスの力を借り、反撃を始める……!
私のどこが、ダメですか?
【作品詳細】
映画『アーヤと魔女』
公開日:2021年8月27日(金)
※当初2021年4月29日(木・祝)予定だったが延期となった。
声の出演:寺島しのぶ、豊川悦司、濱田岳、平澤宏々路
原作:Diana Wynne Jones 田中薫子 訳 佐竹美保 絵/徳間書店刊
企画:宮﨑駿
監督:宮崎吾朗
音楽:武部聡志
主題歌:シェリナ・ムナフ(ヤマハミュージックコミュニケーションズ)
スタジオジブリ作品
配給:東宝