特別展「The SAMURAI(ザ サムライ) ─サムライと美の世界─」が、神奈川・箱根の岡田美術館にて、2021年10月2日(土)から2022年2月27日(日)まで開催される。
特別展「The SAMURAI(ザ サムライ) ─サムライと美の世界─」は、「描かれた武士」と「画家としての武士」に着目し、絵画や工芸品を紹介する展覧会だ。頼朝・義経といった源氏の武将、合戦の様子、武士の華麗な行列と祭礼など、「武士を描く絵」を中心に、渡辺崋山や歌川(安藤)広重らの「武士階級の画家が描いた絵」など、武士をテーマとした作品を展示する。
本展では、源頼朝・義経の兄弟や義経に従った武蔵坊弁慶をはじめ、源氏の武者とその家来が繰り広げるドラマを描いた作品を紹介。源平の栄枯盛衰を華やかに表現した「平家物語図屏風」や、義経を弁慶、静御前とともに描いた葛飾北斎「堀河夜討図」などを目にすることができる。
戦国時代以前の「戦の時代」と江戸時代の「泰平の世」では、武士の役割が異なった。凄惨な合戦の様子を伝える「合戦図屏風」や、戦乱の世を生き延びて絵師となった岩佐又兵衛「堀江物語絵巻断簡」などは、「戦の時代」を反映する作品だ。一方、「二条城行幸図屏風」には、行幸に参列する「泰平の世」の武将の姿が描かれている。会場では、こうした作品を通して、時代によって異なる武士の姿に光をあてる。
さらに、江戸時代に活躍した武士階級の画家も紹介。武士の職務を勤勉に務めつつも描き続けた渡辺崋山の傑作「虫魚帖(ちゅうぎょじょう)」(重要文化財)を公開するほか、歌川(安藤)広重「東海道五十三次」、酒井抱一「月に秋草図屏風」なども展示する。
なお、本展とあわせて、中国の青磁の誕生から隆盛期までを紹介する特集展示も。なかでも、青磁の最高峰・汝窯の「青磁鉢」をはじめ、中国陶磁の「黄金時代」と評される宋時代の青磁の数々は見どころだ。
特別展「The SAMURAI(ザ サムライ) ─サムライと美の世界─」
会期:2021年10月2日(土)〜2022年2月27日(日)
会場:岡田美術館
住所:神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493-1
休館日:2021年12月31日(金)、2022年1月1日(土)
開館時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで)
入館料:一般・大学生 2,800円(2,550円)、小中高生 1,800円(1,550円)
※( )内は前売り料金
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※展示内容や各種イベントは変更となる場合あり(最新情報は美術館ホームページなどにて確認)
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【問い合わせ先】
岡田美術館
TEL:0460-87-3931 (代表)