企画展「岡本秋暉 百花百鳥に挑んだ江戸の絵師—摘水軒コレクションを中心に」が、千葉市美術館にて、2024年6月28日(金)から8月25日(日)まで開催される。
岡本秋暉(おかもと しゅうき)は、華麗な花鳥画、とりわけ孔雀を描いた作品で知られた、江戸時代後期の画人だ。鳥の図を得意とした秋暉は、懇意の小鳥店に通って写生を重ねた逸話が残るほどに鳥の描写を研ぎ澄ませ、鮮やかな色彩と緻密な描写による作品を手がけた。
企画展「岡本秋暉 百花百鳥に挑んだ江戸の絵師—摘水軒コレクションを中心に」は、18年ぶりとなる秋暉の回顧展。世界一の秋暉コレクションを誇る、摘水軒記念文化振興財の所蔵作品を中心に約100件の作品を展示し、その画業を総覧する。
江戸時代中期以降、めでたい画題として孔雀が多く描かれるようになるなか、秋暉は孔雀の名手として人気を博した。本展では、孔雀を描いた《白梅孔雀図》をはじめ、《百花一瓶図》、《百花百鳥図》、《名花双禽図》など、秋暉の花鳥画を目にすることができる。
秋暉は、同時代に活躍した渡辺崋山(わたなべ かざん)や椿椿山(つばき ちんざん)といった画家と交流している。また、小田原藩・大久保家に使える藩士としての顔をあわせ持ち、藩主御殿を飾った絵画や肖像画も手がけた。会場では、崋山や椿山らの作品のほか、小田原藩ゆかりの作品も展示する。
また、千葉市美術館では、摘水軒コレクションを紹介する展覧会「江戸絵画縦横無尽! 摘水軒コレクション名品展」を同時開催。摘水軒記念文化振興財は、肉筆浮世絵や花鳥・動物画など、日本有数の江戸絵画コレクションを擁している。本展では、重要文化財である岩佐又兵衛の《弄玉仙図》、伊藤若冲の《旭日松鶴図》など、 100件の作品を公開する。
企画展「岡本秋暉 百花百鳥に挑んだ江戸の絵師—摘水軒コレクションを中心に」
「江戸絵画縦横無尽! 摘水軒コレクション名品展」
会期:2024年6月28日(金)〜8月25日(日)
[前期 6月28日(金)〜7月28日(日) / 後期 7月30日(火)〜8月25日(日)]
会場:千葉市美術館
住所:千葉県千葉市中央区中央3-10-8
開館時間:10:00〜18:00(金・土曜日は20:00まで)
※入場受付はいずれも閉館30分前まで
休室日:7月1日(月)・8日(月)・29日(月)、8月5日(月)
※第1月曜日は休館日
観覧料:一般 1,400円(1,120円)、大学生 800円(640円)、小学・中学・高校生 無料
※障害者手帳の所持者および介護者1名は無料
※( )内は、前売および市内在住65歳以上の料金
※前売券は、千葉市美術館ミュージアムショップ、ローソンチケット(Lコード 31752)、セブン-イレブン(セブンチケット)ほかにて販売
※ナイトミュージアム割引:金・土曜日の18:00以降は観覧料半額
※本展チケットで5階常設展示室「千葉市美術館コレクション選」も観覧可
【問い合わせ先】
千葉市美術館(代表)
TEL:043-221-2311