企画展「皇室の名宝と新潟 ー皇居三の丸尚蔵館収蔵品でたどる日本の技と美」が、新潟県立近代美術館にて、2025年2月7日(金)から3月16日(日)まで開催される。
皇室に受け継がれた美術品を収蔵する、皇居三の丸尚蔵館。その収蔵品には、平安時代の書の逸品『粘葉本和漢朗詠集』や国宝『金沢本万葉集』、鎌倉時代の絵巻・国宝《春日権現験記絵》、江戸時代の伊藤若冲・国宝《動植綵絵》など、各時代・各分野を代表する名品が数多く含まれている。
企画展「皇室の名宝と新潟 ー皇居三の丸尚蔵館収蔵品でたどる日本の技と美」は、皇居三の丸尚蔵館が収蔵する名宝を紹介する展覧会。国宝である若冲の《動植綵絵》を筆頭に、近世絵画の名品、近代の油彩画や日本画、工芸品など約50件を展示するとともに、新潟ゆかりの作家による絵画や工芸品などを通して、皇室と新潟の関わりにも光をあてる。
第1章では、古代から近世にかけての絵画や刀剣を紹介。なかでも、国宝の伊藤若冲《動植綵絵》全30幅のうち、《老松鸚鵡図》と《雪中錦鶏図》の2幅を全会期展示するほか、平清盛をはじめとする80名の大臣を描いた重要文化財《天子摂関御影 大臣巻》などを公開する。
第2章では、近代の日本画や洋画に着目。下村観山の青年時代の代表作《光明皇后》、院展の作家22名の作品を収めた画帖『景雲餘彩』のうち、小林古径による《栗鼠》、明治天皇の命を受けて洋画家・松岡壽(まつおか ひさし)が手がけた《ベルサリエーレの歩哨》などを目にすることができる。
第3章では、金工を中心に、近代の工芸品を展示。皇居宮殿正殿の棟飾りの原型となった、佐々木象堂(ささき しょうどう)の《瑞鳥置物》が展覧会初出陳となるほか、明治宮殿を飾った濤川惣助(なみかわ そうすけ)による花盛器《七宝唐花文花盛器》などを紹介する。
企画展「皇室の名宝と新潟 ー皇居三の丸尚蔵館収蔵品でたどる日本の技と美」
会期:2025年2月7日(金)~3月16日(日) 会期中に一部展示替えあり
[前期 2月7日(金)~24日(月・振) / 後期 2月26日(水)~3月16日(日)]
会場:新潟県立近代美術館
住所:新潟県長岡市千秋3-278-14
開館時間:9:00~17:00(観覧券販売は16:30まで)
休館日:2月17日(月)・25日(火)、3月10日(月)
観覧料:一般 1,400円(1,200円)、高校・大学生 1,000円(800円)、中学生以下 無料
※( )は有料20名以上の団体料金
※障害者手帳の所持者は観覧無料
【問い合わせ先】
新潟県立近代美術館
TEL: 0258-28-4111