企画展「武士の姿・武士の魂」が、東京・虎ノ門の大倉集古館にて、2025年1月28日(火)から3月23日(日)まで開催される。
平安時代後期に武士が歴史の表舞台に登場し、のちに国を支配するようになると、絵画には武士の姿が描かれるようになった。こうしたなか、戦の様子を捉えた合戦図や、武士の姿を描いた武人肖像画ばかりでなく、武力や権力を象徴する鷹図なども生みだされた。
企画展「武士の姿・武士の魂」は、大倉集古館の所蔵品を中心に、武士の姿やその力を表現した作品約40件を紹介する展覧会。江戸時代から昭和時代にかけての武士を描いた日本画、刀剣に加えて、鷹図にも光をあてる。
第1章では、武士の姿と武具に着目。平安時代末から鎌倉時代にかけての『平家物語』や、南北朝時代の『太平記』を題材とした作品を中心に、重要文化財である前田青邨《洞窟の頼朝》や安田靫彦《黄瀬川陣》、《一の谷合戦絵巻》などを展示する。また、重要文化財《短刀 銘 則重》といった刀剣や甲冑も目にすることができる。
第2章では、武力と権力の象徴とされる鷹を描いた作品を紹介。猛禽類を使った狩猟法「鷹狩」は、古くは天皇、中世から近世には武士によって行われるなど、権力と結びついてきた。とりわけ、豊臣秀吉らが鷹狩を好んだ戦国時代以降には、鷹図が描かれるようになる。会場では、曽我直庵《鷹図》や狩野典信《鷹狩図》など、安土桃山時代から江戸時代にかけての鷹図を公開する。
企画展「武士の姿・武士の魂」
会期:2025年1月28日(火)~3月23日(日)
[前期 1月28日(火)~2月24日(月・振) / 後期 2月26日(水)~3月23日(日)]
会場:大倉集古館
住所:東京都港区虎ノ門2-10-3 オークラ東京前
開館時間:10:00~17:00(金曜日は19:00閉館)
※入場はいずれも閉館30分前まで
休館日:月曜日(休日の場合は翌火曜日)
観覧料:一般 1,000円、高校・大学生 800円、中学生以下 無料
※会期中のリピーターは500円引き
※20名以上の団体は500円引き
※障がい者手帳、被爆者手帳の提示者および同伴者1名は無料
※着物(和装)で来館者は300円引き
※割引の併用不可
【問い合わせ先】
大倉集古館
TEL:03-5575-5711