展覧会「大正ロマン・昭和モダンのイラストレーター 高畠華宵 ─ジェンダーレスなまなざし─」が、東京の弥生美術館にて、2021年7月3日(土)から9月26日(日)まで開催される。
高畠華宵(たかばたけ かしょう)は、「少年の中には少女が、少女の中には少年がいる」とも評された両性具有的な人物画で人気を集めた、大正末から昭和初期のイラストレーターだ。
写真の印刷技術が未熟であった当時、雑誌の視覚的効果としては、写真よりもイラストレーションの方が優れていた。そのため、イラストレーターが描く美少年や美少女が、今でいうモデルや女優のような役割を果たしていた。そのなかで華宵は、少年少女、そして紳士淑女からも絶大な人気を誇ったのであった。
美少年も美少女も描けたため、少年雑誌・少女雑誌を問わず活躍した華宵。その背景には、自身がジェンダーレスな感覚を備え、世間の枠に囚われずに自らの価値観と美意識を貫いたということがある。
展覧会「大正ロマン・昭和モダンのイラストレーター 高畠華宵 ─ジェンダーレスなまなざし─」では、「華麗の夢」や「夢の花園」の原画、雑誌『日本少年』の表紙など、約300点の美麗な原画や資料の数々から、華宵ならではのジェンダーレスな作品世界を紹介する。
展覧会「大正ロマン・昭和モダンのイラストレーター 高畠華宵 ─ジェンダーレスなまなざし─」
会期:2021年7月3日(土)〜9月26日(日)
会場:弥生美術館 1階〜2階
住所:東京都文京区弥生2-4-3
休館日:月・火曜日(7月19日(月・祝)、9月20日(月・祝)は開館)
開館時間:10:30〜16:30(入館は16:00まで)
入館料:一般 1,000円、大高生 900円、中小生 500円
※竹久夢二美術館とあわせての料金
※入館にはオンラインによる事前予約(日時指定)が必要
※会期・休館日・開館時間は変更となる可能性あり(最新情報は美術館ホームページにて確認)
■同時開催
・弥生美術館3階会場「少年☆少女雑誌 ふろく花伝 〜明治から令和へ続く日本文化〜」
・竹久夢二美術館「夢二×文学 『絵で詩をかいてみた』 ─竹久夢二の抒情画・著作・装幀─」
【問い合わせ先】
弥生美術館
TEL:03-3812-0012