企画展「竹久夢二 愛と想い 作品に託したメッセージ」が、東京・竹久夢二美術館にて2025年2月1日(土)から6月1日(日)まで開催される。
自身の理想の女性像を投影した「夢二式美人」を描き、明治末期から人気を集めてきた、大正ロマンの詩人画家・竹久夢二。自身が経験した愛の喜びや別離の悲しみを着想源に、人々の心を打つ作品を手掛けてきた。
企画展「竹久夢二 愛と想い 作品に託したメッセージ」では、夢二の恋模様を反映した作品と、会期中の展示替えをもって総数約80点の「夢二式美人」を展示。子どもや社会に向けた眼差しにも焦点を当て、作品に込められたメッセージを紐解いていく。
たとえば、家族や友人など、故郷への想いを表現した作品を展示する。1912年に描いた《朝》は、少年時代を懐古した作品。子に優しく寄り添う女性には、夢二自身が抱える母への想いが現れている。
このほかにも、子供たちが心豊かに成長できるようにという想いを込めて、自身の息子を参考に作り上げた作品『夢二画手本1』や、夢二の妻である他万喜(たまき)がモデルの《さくら湯》を当時のエピソードと共に紹介していく。
また、夢二の友人で版画家・装本家の恩地孝四郎のコーナーも、2025年の恩地没後70年を記念して設置。2人がやりとりを行った書簡など約30点の作品と資料で、夢二の良き理解者であった恩地との交流に注目する。
【詳細】
「竹久夢二 愛と想い 作品に託したメッセージ」
会期:2025年2月1日(土)~6月1日(日)
会場:竹久夢二美術館
住所:東京都文京区弥生2-4-2
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(ただし2月24日(月・祝)、4月28日(月)、5月5日(月・祝)は開館)、2月25日(火)、4月1日(火)
入館料:一般1,200円、高校・大学生1,000円、小・中学生500円
※弥生美術館とあわせて観覧可
【問い合わせ先】
竹久夢二美術館
TEL:03-5689-0462