東京都現代美術館では、コレクション展「MOTコレクション Journals 日々、記す/特別展示:マーク・マンダース 保管と展示」を、2021年7月17日(土)から10月17日(日)まで開催する。
「MOTコレクション」展では、戦後美術を中心とする収蔵作品約5,500点のなかから、会期ごとにさまざまなテーマや切り口のもとで作品を紹介している。
今回、1階では「Journals 日々、記す」をテーマに、人びとの生活を一変させた災害、世界規模で開催されてきたオリンピック、あるいは何気ない日常などを背景に制作されてきた作品を、多彩な作家によるアンソロジーのように構成、展示。
新収蔵作品であるChim↑Pom《May, 2020, Tokyo (大久保駅前) ─青写真を描く─》、大岩オスカールの新作版画やオリンピックに関わる3都市、リオ・デ・ジャネイロ、東京、パリを描いた大作《オリンピアの神:ゼウス》(いずれも特別出品)、そして蜷川実花や河原温らの作品を、約70点紹介する。
一方、3階では、マーク・マンダースによるインスタレーション「保管と展示」を展開する。本展示は、6月まで東京都現代美術館で開催されていた企画展「マーク・マンダース ─マーク・マンダースの不在」の出品作品を、まったく別の構成で展示するもの。同館所蔵作品《椅子の上の乾いた像》と、ボンネファンテン美術館所蔵の《マインド・スタディ》の2点を展示空間の両端に「展示」し、残りの作品をいわば仮に「保管」しているように緩やかに配置する。
「マーク・マンダース ─マーク・マンダースの不在」展では、個々の作品を精緻に配置することで、“ひとつのセンテンス”が立ち現れることが意図されていた。しかし、マンダースの作品群は、異なる構成にしたがって配置し直されることで、また別の“センテンス”が浮かび上がる。本展示では、個々の作品が“ひとつのセンテンス”を構成する以前の、シンタックスを欠いた個々の単語の集合体として、いわば中間的な状態が提示されることになる。
コレクション展「MOTコレクション Journals 日々、記す/特別展示:マーク・マンダース 保管と展示」
会期:2021年7月17日(土)〜10月17日(日)
会場:東京都現代美術館 コレクション展示室 1F・3F
住所:東京都江東区三好4-1-1(木場公園内)
休館日:月曜日(7月26日(月)、8月2日(月)・9日(月・休)・30日(月)、9月20日(月・祝)は開館)、8月10日(火)、9月21日(火)
開館時間:10:00〜18:00(展示室入場は閉館30分前まで)
観覧料:一般 500円、大学生・専門学校生 400円、高校生・65歳以上 250円、中学生以下 無料
※ 同時開催の企画展のチケットで、「MOTコレクション」も観覧可
※開催内容は変更となる場合あり(最新情報は美術館ホームページにて確認のこと)
■出品予定作家
大岩オスカール、河原温、島袋道浩、竹内公太、Chim↑Pom、照屋勇賢、蜷川実花、三宅砂織、指差し作業員、マーク・マンダース ほか
■同時開催
・企画展「GENKYO 横尾忠則 原郷から幻境へ、そして現況は?」
・企画展「MOTアニュアル2021 海、リビングルーム、頭蓋骨」
会期:いずれも2021年7月17日(土)〜10月17日(日)
【問い合わせ先】
ハローダイヤル(9:00〜20:00 年中無休)
TEL:050-5541-8600