企画展「ひきつがれる都市の記憶─江戸東京3万年史」が、江戸東京博物館にて、2021年9月18日(土)から12月5日(日)まで開催される。

多彩な資料からたどる東京の歴史

今日の東京は、長い歴史のなかで形成されたものである。人類がこの地で生活していた痕跡が発見されている旧石器時代は、3万年以上前にまでさかのぼる。企画展「ひきつがれる都市の記憶─江戸東京3万年史」では、かつての人びとの暮らしや社会の様相を示す資料の数々を通して、旧石器時代から現代にまで至る東京の歴史をたどる。

都市の開発が進むなかで、かつてそこに暮らした人びとの痕跡が突如として現れることがある。近年では、高輪ゲートウェイ駅周辺から線路の遺構「高輪築堤(たかなわちくてい)」が発見されたことは記憶に新しい。そして歌川広重(三代)画の《東京高輪海岸蒸気車鉄道の図》は、そうした当時の様子を物語る例だといえる。

本展では、古墳時代の「太刀形埴輪(たちがたはにわ)」をはじめとする出土品、江戸時代の大名行列の様子を描いた《旧諸侯江戸入行列之図》や、名所を叙情豊かに捉えた川瀬巴水画《日本橋(夜明)》といった美術作品、そして1964年の東京オリンピック日本代表選手の公式ブレザーなど、多岐にわたる資料を展示し、東京という都市が歩んできた歴史を振り返る。

展覧会概要

企画展「ひきつがれる都市の記憶─江戸東京3万年史」
会期：2021年9月18日(土)〜12月5日(日) 会期中に展示替えあり
会場：東京都江戸東京博物館 常設展示室内 5F企画展示室
住所：東京都墨田区横網1-4-1
開館時間：9:30〜17:30(入館は閉館30分前まで)
休館日：月曜日(9月20日(月・祝)は開館)、9月21日(火)
観覧料：企画展は常設展観覧料で観覧可
一般 600円、大学・専門学校生 480円、高校生・中学生(都外)・65歳以上 300円、中学生(都内)・小学生以下 無料
※展覧会会期や閉館時間などの最新情報は、博物館の公式ホームページおよびTwitterにて確認のこと

【問い合わせ先】
東京都江戸東京博物館
03-3626-9974 (代表)