独特のオフ・ビート感覚で世界を魅了する巨匠ジム・ジャームッシュ監督の3年ぶりの最新作は吸血鬼の奇妙なラヴ・ストーリー『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』の日本公開が決定。2013年12月20日(金)より、TOHO シネマズ シャンテ、新宿武蔵野館、 大阪ステーションシティシネマ ほか全国でロードショー。
ジム・ジャームッシュが7年間温め、”どうしても作りたかった”という企画の映画化「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」は、デトロイトとモロッコが舞台。デトロイトでミュージシャンとして活躍する吸血鬼のアダムと、その恋人で同じく吸血鬼のイヴ、そしてイヴの妹エヴァの3人の運命を描いていく。
カンヌ映画祭でも話題を集めた作品。出演は、映画「マイティ・ソー」で一躍注⽬目を浴びた英国⼈人俳優の新鋭トム・ヒドルストンとオスカー女優でありシャネルのモデルほか様々な分野で活躍を続けるティルダ・スウィントン。
ジム・ジャームッシュの愛する吸血鬼の物語がバイロンをはじめ、イギリスのロマン派詩人から生まれたことに敬意を表し、メインキャストにはすべてイギリス人俳優をそろえている。ジョン・ハートが演じるクリストファー・マーロウは、16世紀イギリスに実在した伝説の劇作家であり、シェイクスピアと同一人物ではないか、との憶測も呼んでいる謎多き文学史上のカルトヒーロー。文学の歴史を裏ネタ的に組み込んだ重層的な作劇も見どころの1つ。また、レアなギターやアンプや、モータウンなどデトロイトを彩るポップ音楽史など音楽に関しても薀蓄(うんちく)豊富。レバノン人の女性シンガー、ヤスミンのライヴ・パフォーマンスが見られる。
【ストーリー】
吸血鬼のアダム(トム・ヒドルストン)はギターをはじめ弦楽器なら何でも自在に弾きこなすミュージシャンとしてアンダーグラウンド・ミュージック・シーンで活躍している。しかしここ近年の自己破滅的な人間たちの振る舞いにアダムは抑鬱を抱えていた。そんなとき恋人イヴ(ティルダ・スウィントン)がデトロイトに住む彼の元を訪れる。もちろん、彼女も吸血鬼で2人は何世紀も愛し合い、生き続けてきた。久々の再会もつかの間、イヴの破天荒な妹エヴァが(ミア・ワシコウスカ)突然二人に会いにやってきて三人の運命は、ゆっくりと変わり始める・・・。
【概要】
監督・脚本:ジム・ジャームッシュ
出演: トム・ヒドルストン、ティルダ・スウィントン、ミア・ワシコウスカ、ジョン・ハート
原題:ONLY LOVERS LEFT ALIVE /2013 年年/⽶米・英・独/123 分/カラー/英語/ビスタ/5.1ch
提供:東宝、ロングライド 配給:ロングライド 宣伝:クラシック+PALETTE