最後に、ナタリーさんが約50年に渡って俳優を続けられている原動力を教えてください。
俳優の仕事は恋愛と一緒です。自分がどうしたいのか?を分かった上で行動するべきですし、何か不安に思ったときは身を守ることが大切。きちんと“選択”ができていれば、原動力なんて言わなくても自然と持続するものです。
もしも私が、これまで過食症のようにどんな作品でも受けてしまっていたら、「もうたくさんだ!」「もうイヤだ!」と思っていたかもしれません。演じることをためらう役を選んでこなかったから、長く続けられているのだ思います。
とはいえ、私はエステルみたいに仕事オンリーの人間ではないですよ(笑)。映画も演劇も、とにかく演じることが好きだけれど、役の人生だけでなく、自分自身の人生を大切にすることは忘れたくない。何よりも家族との時間が私には大切ですからね。
映画『オートクチュール』は、実際にディオール専属の現役クチュリエールが衣装監修を務めた、美しいコレクションピースの数々も見どころだ。初代”バー”ジャケットや重ねづけされたプリーツが軽やかに揺れる”フランシス・プーランク”ドレス、ムッシュー・ディオール直筆のスケッチ画など、ディオール・ヘリテージに保管されていた貴重な品がスクリーンに登場する。
作品詳細
映画『オートクチュール』
公開日:2022年3月25日(金)新宿ピカデリー、HTC 有楽町、Bunkamura ル・シネマ他
監督・脚本:シルヴィー・オハヨン
出演:ナタリー・バイ、リナ・クード、パスカル・アルビロ、クロード・ペロン
2021 年|フランス|カラー|シネスコ|5.1ch|100 分|原題:Haute Couture|G