分かりませんが、そうするべきだと感じたのです。ハイコンセプトで、今後展開されるであろう他の旗艦店の模倣になるような素晴らしいショップが、ここ東京では作れると思ったのです。私のヴィジョンを分かってくれる頼れる仲間たちがここにはいますし、私のデザインに対するこれまでの反応からみても東京で旗艦店をオープンさせるのが正しいと判断しました。
左)バンドマン達の楽器を入れをアレンジしたショーケースには、旗艦店限定グッズが。奥は、G-SHOCKとのコラボウォッチ、手前はデザイナーおすすめのカモフラージュ模様のシャツ。右)鮮やかな色使いがキッチュなローファーは、靴底にも注目!お店でぜひチェックしてみて。
メンズは、地図をプリントしたシャツ。あと、ローファーなどのシューズ類は、今回特別に作ったものもあります。
ウィメンズだと、ジャンプスーツですね。胸元のディテールが綺麗なベアトップタイプや、ジャケットとアンクルパンツをドッキングさせたマニッシュかつフォーマルにもいけそうなものなど、種類もいくつかあるのでお気に入りを見つけてください。ストライプによく見ると小さなハエが止まってるシャツもユーモラスでいいでしょう?あと、ビーチタオルならぬパークタオルもおすすめ。公園で芝生に座るときに使って下さい。ピクニックのお供にぴったりだと思いますよ。
Interview and Text by Reiko Aoyama
「内装や店のこだわりのインテリアを教えてください」と言うと、立ち上がってショップの自慢を一つ一つ解説してくれる。店のラック、ショーケース、キャッシャーなど全てが中央の機械的な軸(スコットはモンスターと呼ぶ)に鉄筋によって繋がれ、くるくると可動式になっている。そのため、生きているかのようにその形態をコロコロと変えることができるのだ。
また、外には友達のアーティスト、フリードリヒ・クナス(Friedrich Kunath)が手掛けたという巨大な靴のオブジェが飾られ、実に遊び心溢れた出来栄えだ。だまし絵を用いたキャッチーなショップバッグ、作業着のようなショップスタッフのユニホームなどの細部にわたる数々のこだわりから、スコットがこの旗艦店にかける熱い思いが伝わってくる。
「そうだ!これ見てみない?」と張り切って見せてくれたフィッティングルームは、その室内に映画のワンシーンが再現されている。一つは、フランス映画に出てくるノスタルジックな海辺。耳を澄ませば海の音が聞こえてくる仕掛け付きだ。
「きっとこっちのが気に入ると思う!」と連れてってくれた方には、スターウォーズの世界観が表現されていた。そんなお気に入りのフィッティングルームを紹介しながら、「さっき私は現実主義だって言っちゃったけど、そういえばファンタジーだって大好きだったよ」と、ひとこと。
確かな技術でしっかりと仕立てられたシャツに与えられる、ひとつまみのユーモア。彼が見せるこんな対極的な表情は、バンド オブ アウトサイダーズの服にもそのまま反映されているようだ。
【店舗概要】
バンド オブ アウトサイダーズ
住所:〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷2-6-3 千駄ヶ谷RFビル 1F
営業時間:11:00-19:30
オープン日:2013年10月12日(土)